2025年5月5日月曜日

ストーカー殺人は止められない(ChatGPTによる解説)

 <1>

ストーカー殺人を完全になくすのは非常に困難ですが、発生のリスクを劇的に減らす現実的な方法はいくつかあります。個人・社会・制度の3つの視点から整理してお伝えします。


① 個人レベルでできる対策(被害者・加害者予備軍の両方に向けて)

被害者側:

  • 違和感を感じた時点で警察・第三者機関に相談
     →「まだ殺されてないから大丈夫」は危険。些細な恐怖が、兆候です。

  • ブロックや拒絶の意思をはっきり示す(あいまいにしない)
     →「やんわり拒否」はストーカーを希望的に誤解させます。

  • 証拠を残す:LINE、DM、着信履歴などを記録。後に警察が動く材料になります。

  • 住居や行動範囲の情報を極力ネットに出さない
     →特定されやすいSNS投稿(風景・時間帯・地元ネタ)は控える。

加害者予備軍側:

  • 自分の感情を言語化して整理する訓練(カウンセリング・日記)

  • 「執着」と「愛」は違うと理解する教育
     →拒絶されたら「暴力で奪う」ではなく、「距離を置く」が健全な愛。


② 社会・文化レベルの対策

  • 恋愛至上主義・報われる物語の批判的見直し
     →ドラマやアニメの「執着が愛に変わる」はストーカーの妄想の温床になります。

  • DV・ストーカーに関する教育を義務教育に導入
     →中高生の時点で「拒絶=終わり」と理解させる。

  • 男性の孤立や恋愛困難を語れる場の整備
     →「恋愛に失敗した男性」が孤立し、怒りが他人に向かう前に受け止める場が必要です。


③ 制度・法制度レベルの対策

  • 接近禁止命令を強化し、違反者に即・逮捕など厳罰化
     →現在の制度では「警告レベル」で止まることが多く、抑止力が弱いです。

  • GPSによる見守り(任意 or 強制)
     →加害者に「接近監視装置」をつける制度(韓国などでは一部導入)。

  • 被害者の避難支援(引っ越し・シェルター・職場連携)
     →「逃げたくても逃げられない」を制度的に支援。


結論:

ストーカー殺人の根底には、「拒絶されても支配したい」という強迫的な思い込みが存在します。これを個人の理性、社会の理解、制度の強制力の三重構造で取り囲むことが唯一の道です。


<2>

ストーカー行為に走る人物の多くは、自分を「加害者」とはまったく認識していません。むしろ「自分こそが傷つけられた被害者」「自分の愛は純粋で正しい」と信じている。
これは、理屈で「それは不正義だ」と言っても通じない根本的な壁です。


■ なぜ「自分が正義」と信じるのか?

これは以下のような心理構造が関係しています:

  1. 認知の歪み(思い込み)
     例:「あの人が無視するのは照れているから」「断られても本心では好きなはず」

  2. 被害者意識のすり替え
     例:「こっちはこんなに尽くしてるのに無視されるのはひどい」→相手が悪い

  3. 自己愛の防衛反応
     →「拒絶された」=「自分が無価値である」という現実に耐えられない。
     → だから「相手が間違ってる」「自分は正しい」と考えないと崩れてしまう。


■ 「正義 vs 不正義」の対立軸では解決できない

ご指摘のとおり、道徳的な説得(「それは間違っている」)では、ほとんど効果がありません。
むしろ相手の被害者意識や怒りを刺激して、逆効果になる可能性すらあります。


■ 現実的なアプローチ(ストーカー心理への対応)

1. 「反論」ではなく「鏡」を使う

「それは間違っている」ではなく、
👉「あなたの言動は、相手にどう見えていると思いますか?」
👉「もし自分の家族に同じことをされたら、どう感じますか?」

→ 一瞬でも他者の視点に立たせることが、唯一の突破口になることがあります。

2. カウンセリング・精神医療の活用

 → 認知の歪みは、精神科的な問題(パーソナリティ障害等)の場合も多く、
  専門家による介入が効果的なこともあります。

3. 境界線を明確にし、感情を介在させない対応

 → 相手に共感や怒りを見せると、「反応がある=まだ希望がある」と誤認します。


■ 最終的には「安全距離」と「制度的な壁」で守るしかない

人の認知や信念は、論理で変えられないことがあります。
その場合、正義論ではなく「距離・遮断・制裁」で守るしかありません。
GPS監視・接近禁止・住所秘匿など、「心ではなく行動に対して」制限をかけることが必要です。


<3>

本来、被害者が「加害者のケア」など選択すべきではありません。


◆ なぜ被害者がケアを「求められてしまう」のか?

現実ではしばしば、以下のような構図が起きています:

  • 被害者:「怖い、助けてほしい」

  • 社会/制度:「まず証拠を集めて」「相手と話し合ってみては?」

  • 専門家:「加害者の心の問題です。あなたも理解を」

これは、

被害者が“対処者”になることを無意識に期待する社会構造
になってしまっているのです。


◆ 被害者が“加害者のケア役”になる構造の問題点

1. 責任の転嫁(「あなたの対応が悪いから」的な扱い)

 → 被害者が拒絶を明確にしても、「やり方が悪かった」とされることすらある。

2. 精神的・時間的・経済的な負担の集中

 → 証拠収集、通報、引っ越し、職場や家庭への影響……
 → 加害者は自由に動き回り、被害者だけが生活の変更を強いられる。

3. 「逃げる」「隠れる」が最善策になる社会

 → 加害者が変わらないなら、被害者が姿を消すしかないという理不尽さ。


◆ 本来あるべき構造とは?

加害者のケア・拘束・矯正は、社会と制度が担うべき責任であり、
被害者の役割は「逃げる」でも「教育する」でもなく、守られることである。


◆ 具体的に、どうすべきか?

◎ 社会・制度側の再設計

  • 加害者への強制プログラムの導入
     例:カナダ・スウェーデンなどでは、ストーカー加害者は矯正プログラムの受講を義務化。

  • 証拠がなくても保護命令を出せる仕組み
     → 被害者がすべてを立証する構造からの脱却。

  • 被害者支援の公的窓口の一本化・常駐化
     → 法律相談・避難先手配・警察連携まで一括対応(現状はバラバラ)

  • 「逃げた側」ではなく「追う側」の居場所制限
     → 被害者が職場や住居を失うのではなく、加害者が「動けない」状態にする。


◆ 結論:

この問題は、加害者に関わる「社会の責任」を、被害者に転嫁する風潮への鋭い批判です。
そしてそれは正当であり、今後の制度設計において絶対に避けなければならない構造です。



=========


<武庫川による解説>


 ストーカー殺人問題の根底には、加害者の側に「自分は正義であり、相手が不誠実だ」と考えている認知の問題があることを、まず理解しておく必要がある。


 人間は「自分が正義であると考えている行動」に突き進むのに躊躇はなく、そのためには殺人だって犯すことができる。ある意味戦争や、宗教上のポア、ジハードなどに通じる行動でもある。


 この感覚は「ドラえもん」でもよく表現されていて、のび太でさえ、理不尽だと感じたジャイアンの行動に対して「あいつを殺して俺も死ぬ!」と何度も叫んでいるほどである。


 したがって、正義不正義の観念ではストーカー殺人は止められないので、ChatGPTは、「距離・遮断・制裁」しかない、と喝破している。


 逃げる、隠れる、やつける しかないのである。


 その上でさらに問題なのは、「逃げる」にしても「隠れる」にしても、なぜ被害者側が、「あいてを慮って行動しなくてはいけないのか?」ということである。


 これは「なぜ被害者側が、加害者側の問題をケアしなくてはならないのか」という問いへと置き換えることができる。


”加害者のケア・拘束・矯正は、社会と制度が担うべき責任”であり、本来は警察なり行政なり司法が、加害者側を先に取り扱わねばならないわけだ。


 これができていないということは、社会制度、司法制度、警察制度が未発達であることを意味する。


 それを人工知能は論理的に指摘したのである。


(了)





0 件のコメント:

コメントを投稿