2025年12月27日土曜日

謎の「二王子伝説」を追え! 前編

 

 兵庫県の三木市というところに「志染の石室」なるものが存在する。

 ここは「二王子伝説」という謎の伝説が伝えられる地で、その伝説が突然「王朝交替説」で有名な「継体天皇」の話へと飛躍するために、いっそうのミステリーを引き起こしている。


 今日はその「二王子伝説」と「王朝交替説」について、取り上げてみたい。



 さて、兵庫県の三木市というのは、「金物のまち」で有名だったり、戦国時代には別所氏が豊臣秀吉に攻められた「三木合戦」でも有名なところであるが、実はもっともっと奥深い謎に包まれたスポットが存在するのだ。


 


 そのスポットは、まずしょっぱなから「入ってはいけない感じ」をビシバシ醸し出している。


 まるで人を寄せ付けないように、しっかりとした柵で行く手が塞がれているのだが、我々探検隊は、まずこの柵を乗り越えて侵入するところからはじまるのだ!!


(うそ。イノシシ避けの柵なので、ふつうに開けられますww)





 ここから、道なき道をどんどん奥地へとつき進む。(道・・・ちゃんと、ある)


 行く手はまったく見えないので、この先にどんな罠がまちかまえているのかとドキドキするのだが、そのドキドキの正体は日頃の運動不足による「動悸」に違いない。


 ほどなくすると、謎の表示が現れる。


 


 どうやらこのミステリースポットで「記念植樹」が行われたらしい。


 だが、書いてあることを読むと、誰もがびっくりすることだろう!



 まず、この先で待ち構えているミステリースポット「志染の石室」というのは、のちに天皇となる2人の皇子が、隠れ住んだところらしい。

 これが第一の謎だ。

 そして、突然現れる「継体天皇」!!!

 2人の皇子に「ゆかりがある」と、あまりにもざっくりとした表現でしか書かれていないが、その継体天皇が自分で植えた桜の子孫の苗木を、なんとここまで持ってきて植樹したというのである。


 なんのこっちゃまったくわからないこの説明文が、謎をさらに大きなミステリーへ変えてゆくのだ。

 第二の謎、継体天皇がいったい、何をしたというのか?2皇子にどのような関係があるというのか。


 実は、この答えは、このさきどこまで進んでも「いっさい説明がない!」のである。

 だからこそ、我々はこの謎を解かねばならないのである(笑)



 引き続き道なき道をどんどん進むと、いよいよ行き止まりのエリアに突然、不思議な空間が広がる。

 それが「志染の石室」である!



 ずばばーん!!

 まずは、石碑から。


 実はもうミステリースポットの正体が写っているのだが、この写真だけではわかりにくい(笑)

 


 実はこの石碑のうしろ一帯が、巨大な洞窟になっているのである!!

 巨大すぎてカメラの画角に全体が写ってない。



 現在、この室(むろ)の中は、なみなみと水がたたえられているが、なんとこの水、時期によっては「金色に光る」のだそうだ!!






 この湧き水には「ひかり藻」という藻が生息していて、その藻のせいで水が金色に変わるのだそうである。



 ■ ただし最近では水は金色になりません(平成13年)

と書いてあるのだが、なんと2002ごろから再び金色になっているらしい。


志染の石室



 ちなみに平成13年は2001年なので、


 惜しい!!!


あと一年待っていれば、変なことを書かずに済んだのに!!!


 これも情報量が多いミステリーに相違ない。



 ちなみにこちらが現地の解説。

 「二王子」とも書いておらず、「継体天皇」の話も出てこない。

 ただ、「金水」のことは一応書いてある。



 とまあ、現地を訪れても、スマホで詳しいことを調べなければ「何がなんだかさっぱりわからない」ミステリー・ゾーンなのだが、いったいこの地で何が起きたのか。



 あまりにも謎に満ちたその伝説を、解説してみよう。


 待て次回!


(中編へつづく)


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