兵庫県の三木市というところに「志染の石室」なるものが存在する。
ここは「二王子伝説」という謎の伝説が伝えられる地で、その伝説が突然「王朝交替説」で有名な「継体天皇」の話へと飛躍するために、いっそうのミステリーを引き起こしている。
今日はその「二王子伝説」と「王朝交替説」について、取り上げてみたい。
さて、兵庫県の三木市というのは、「金物のまち」で有名だったり、戦国時代には別所氏が豊臣秀吉に攻められた「三木合戦」でも有名なところであるが、実はもっともっと奥深い謎に包まれたスポットが存在するのだ。
そのスポットは、まずしょっぱなから「入ってはいけない感じ」をビシバシ醸し出している。
まるで人を寄せ付けないように、しっかりとした柵で行く手が塞がれているのだが、我々探検隊は、まずこの柵を乗り越えて侵入するところからはじまるのだ!!
(うそ。イノシシ避けの柵なので、ふつうに開けられますww)
ここから、道なき道をどんどん奥地へとつき進む。(道・・・ちゃんと、ある)
行く手はまったく見えないので、この先にどんな罠がまちかまえているのかとドキドキするのだが、そのドキドキの正体は日頃の運動不足による「動悸」に違いない。
ほどなくすると、謎の表示が現れる。
どうやらこのミステリースポットで「記念植樹」が行われたらしい。
だが、書いてあることを読むと、誰もがびっくりすることだろう!
まず、この先で待ち構えているミステリースポット「志染の石室」というのは、のちに天皇となる2人の皇子が、隠れ住んだところらしい。
これが第一の謎だ。
そして、突然現れる「継体天皇」!!!
2人の皇子に「ゆかりがある」と、あまりにもざっくりとした表現でしか書かれていないが、その継体天皇が自分で植えた桜の子孫の苗木を、なんとここまで持ってきて植樹したというのである。
なんのこっちゃまったくわからないこの説明文が、謎をさらに大きなミステリーへ変えてゆくのだ。
第二の謎、継体天皇がいったい、何をしたというのか?2皇子にどのような関係があるというのか。
実は、この答えは、このさきどこまで進んでも「いっさい説明がない!」のである。
だからこそ、我々はこの謎を解かねばならないのである(笑)
引き続き道なき道をどんどん進むと、いよいよ行き止まりのエリアに突然、不思議な空間が広がる。
それが「志染の石室」である!
ずばばーん!!
まずは、石碑から。
実はもうミステリースポットの正体が写っているのだが、この写真だけではわかりにくい(笑)
実はこの石碑のうしろ一帯が、巨大な洞窟になっているのである!!
巨大すぎてカメラの画角に全体が写ってない。
現在、この室(むろ)の中は、なみなみと水がたたえられているが、なんとこの水、時期によっては「金色に光る」のだそうだ!!
この湧き水には「ひかり藻」という藻が生息していて、その藻のせいで水が金色に変わるのだそうである。
■ ただし最近では水は金色になりません(平成13年)
と書いてあるのだが、なんと2002ごろから再び金色になっているらしい。
志染の石室
ちなみに平成13年は2001年なので、
惜しい!!!
あと一年待っていれば、変なことを書かずに済んだのに!!!
これも情報量が多いミステリーに相違ない。
ちなみにこちらが現地の解説。
「二王子」とも書いておらず、「継体天皇」の話も出てこない。
ただ、「金水」のことは一応書いてある。
とまあ、現地を訪れても、スマホで詳しいことを調べなければ「何がなんだかさっぱりわからない」ミステリー・ゾーンなのだが、いったいこの地で何が起きたのか。
あまりにも謎に満ちたその伝説を、解説してみよう。
待て次回!
(中編へつづく)
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