2017年11月18日土曜日

解脱者がテレビに出る話



 先日日本にやってきた台風のせいで、けっこう小さな被害があちこちであったらしく、その巡りあわせで本業が忙しいムコガワ散歩さんである。


 今日は、いつものように、人生についての大事な話などはない


 基本的に、いいかげんその処理に疲れてきたので、思い思いのことを書く日記&つぶやきみたいな感じでお届けする。



 ああ、読まなくてもいい。べつに。



 個人的な日記をブログに書くなんて、非生産的なことなんてどうなの?という輩も世の中にはたくさんいるらしいが、そもそもブログではそういうものではないのか?




 さて。



<つぶやきその1>


 またテレビ取材の依頼が来た。もう何度目だろうか。


 ああ、べつに解脱者ムコガワサンポとしての取材依頼ではない。ぜひ、一回ぐらいはそのネタで取材してほしいものだが、幸か不幸か武庫川は、いろんなペンネームを使い分けているので、あっちこっちからお声がかかるのだ。


 実際、テレビにも出たことがあるし、ラジオも新聞も、雑誌も、ネットも、メディアというメディアはたいてい総なめずりしたので、じゅるる、いまさらテレビのひとつやふたつ、どうってことはない。


 そもそも前回は、せっかく取材されたのに、本編でボツにされたので、おい!どうなってるんだN○K!菓子折りのひとつくらいくれたっていいじゃないか、こっちは受信料きっちり払ってるんだぞ!


と解脱前の私ならそんな苦言を呈したかもしれないが、もはや解脱しているので、気にしない。


 ちょうどその頃、弟子の一人が


「え?師匠テレビに出るんですか?!」


と楽しみにしていたらしいのに、それを叶えて上げられなかったのがちょっと残念なくらいである。


 その弟子も、私がたこ焼きパーティに誘ってあげたら、また突然消えたので、またしばらくしたら突然現れてくれるのを待っている。


え?そんな弟子が突然消えたり出てきたりすることがあるのか、って?


 あるんだから仕方が無い。UFOみたいなもんだ。これを読んでたらそろそろ出てきなさい。



 あ、ちなみに今回はたぶん電話取材だけで終わると思う。ビジュアル的になんにも面白いことやってないので。






<つぶやきその2>


 解脱者武庫川散歩は、解脱しているのにふだんは会社勤めをしているので、毎日けなげに勤務という作務をしているのだが、おととい社長の奥さんに


「実印用意してください!あと印鑑証明も」


といわれて、なんだ?不動産でも売りつけられるのか?と思っていたら、社長から


「おまえはもう、役員だ」


とケンシロウのように言われた。 なんでも今期からワタクシ武庫川散歩は会社の取締役にされるらしく


「ひでぶっ、私なんぞに、取り締まれるでしょうか」


と応えたら、


「あべしっ、もう9月からそういうことになってるので登記するね」


との仰せであった。



 自分のパンツすら取り締まれず、いつも解脱してるのに会社を取締ることなどできるのであろうか。


まあいいけど。


 うちの兄弟会社の3つか4つ上の先輩は、株も持たせてもらって代表取締役になっているのだが、彼の年収は1000万くらいあるらしく(推定)、おい、ワシとえらい給料が違うやないか!責任者出てこい!といいたいところだが、その責任者が取締役にする!というのだから、それはそれで仕方あるまい。


はい、頑張ります。






<つぶやきその3>


 
 とあるイベントで出店することになって、一ヶ月ちかく準備したり展示物をこさえたりしてたんだけれど、それこそこのあいだの台風が直撃してイベントそのものが中止になってしまった。


 おい、この手元にある展示物、どうしたらいいんだ。1万円くらいつぎ込んで作ったのに!



と、解脱前の私なら言うところだろうが、もはや解脱しているので気にしない。



 取引先の兄ちゃんが、


「うおっ!それまじすごいっすね!うちも真似したいっす!」


と言うので、好きに改造していいよ、とくれてやった。


 最近、こういうことが多い。手柄もくそも全部どうでもいい。みんなあげちゃう(by弓月光)しらんか。古いもんな。







<つぶやきその4>



  最近、おしっこが終わってから、「もう、終わりーだね」と小田和正な気持ちになりかけているその瞬間に襲い掛かってくる残尿に、完全に打ちのめされている。


 まるで”笑ってはいけない”で「武庫川!アウト!」と言われているような気になる。



 あと、末娘が嬉しそうに毎日抱きついてくるのだが、メガネを外してじゃないと顔を近づけ合えないのが悔しい。


 なぜ目薬には「40」という数字が書いてあるのか、身体で理解しかけている43歳であった。




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 ええ、テンションがいつもと違うでしょ?疲れているんです(笑)



 おやすみなさい。


2017年11月10日金曜日

死にたい、ということは「この生において居場所がない」ということである。



 人が「生きている」ということを実感するその根幹というのはとても簡単で、それは平たく言えば



「自分の居場所がある」

「自分の立ち位置がある」



ということに他なりません。


 だから、たとえば生物学的に生きていてもベッドに寝かされてしばりつけられたり、あるいは、意識もなく身体も動かせないなら、それは「死んでいるとは言えなくても少なくとも生きていたいという積極的な状況ではない」ということになるわけです。


 逆にその状態で意識がバリバリあったとしたら


「むしろいっそ殺してくれ!」


と考えるのは自然なことでしょう。だって立ち位置も居場所もなく、ただ生命として生きているだけなのだから。




 座間の事件などを通して、「死にたい」ということに注目が集っていますが、もちろん「死にたい」と「殺されたい」は異なります。


 結果としては似ているけれど、死にたいというのは


「自分が安心納得して死にたい」


ということでもあるので、哀しいかな人は最後まで


「安心して死ねる場所、という居場所を求めている」


わけでもあるのです。




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 この世界における居場所とは何か。


 これは簡単なようで、その人その人によってかなり受け止め方が違うので、これ!、と言うことは難しいのですが、 逆に言えば、


「どんなことでも、なんでも居場所や立ち位置になりうる」


ということは覚えておいて損はないでしょう。つまり、どんな小さなことでも、人は生きていられるのです。


物理的な仕事などの生活の糧を意味することもあるでしょう。

精神的なつながりや充足を意味することもあるでしょう。

恋人や夫婦になど、異性関係の場合もあるでしょう。

健康に関することで、みずからの生の立ち位置を見失うこともあるかもしれません。




 わたしは解脱者を自称していますので、いわゆるお説教のような「こうするべき」ということは一切言いません。


 先日も「死ぬことを意識している」という相談者さんからコメント
 https://satori-awake.blogspot.jp/2014/06/blog-post_30.html
 (コメント欄は下部)


を頂きましたが、私の立場


「生きるべき」とも言わない、「死ぬべき」とも言わない


というまるでサントリー山崎のCM「何も足さない、何も引かない」みたいな名言を残してたたずむのみです。

 (サントリー)http://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki_pre/nenkan/nenkan_bizen.html



 そう!さっき私の立場といいました。私はなんと「解脱者という立ち位置」を自ら作り出してそこにいるので、生きていられるのです。



 これはある意味でとっても楽です。たとえば


「ワシは何も持たず、何にも囚われぬ仙人じゃ」


と自ら言ってしまえば、何も持ってなくて、身一つでも別に困らない。だってそういう立ち位置なんだもの、ということになるわけで、簡単でしょ?



 このように、立ち位置や立場がないと思っている人は、実は「ある世界やある業界、ある人間関係という閉ざされた枠内に立場がない」と考えているから苦しかったりしんどいのであって、


その枠組みから開放されると、立場立ち位置なんてものは、時には空虚なものであったり、「立ち位置生まれろ!」と想像するだけでポン!と出来るような、そんな簡単なものだったりする



ことに気付けば、恐ろしいことはないのです。


 私のような解脱者の仕事は、枠に囚われている人に



「え?そんな枠なんてどこにもないですよ」

とか

「枠はちょんとおせばすぐ出られるようなしょーもないもんですよ」

 とか


そういうことをアドバイスすることなんですね。




 ですから、私は解脱者ですが万能者ではないので「全世界の死にたい人を救う」なんておこがましいことはできませんが、


「死にたい」

と思っている人と、ほんのすこしお話をする


ことくらいは全然OK、いつでもできるわけです。




 しかしまあ、あんな事件を起こした人がいるので、きっと世間では「解脱者ムコガワ散歩ももしかすると、ネットで暗躍する 怪しげな人物に違いない」とか思っている人が増えるなあ、と感じてはいますが、解脱していますので、まあそう思う人がいても困るとか苦しいとかは思いません。


 別にどうでもよろしい些細なことです。



 それでも、今日も何がしかの悩みを抱えた女子が相談を寄せてくるので、画像を見ながらメールでちょこちょこ返信を返しています。


 けなげですね。わたし。