2024年2月25日日曜日

【短期連載シリーズ02】 ブッダマシーンを作ろう (ハイレベル版)

 

 さて、前回は市販ブッダマシーンで遊びましたが、今回は「作り」ます!


 なんとあのブッダマシーンを作ることができるのです。なんということでしょう!


 バリバリの電子工作ですが、前回とおなじ共立電子産業さんから「キット」が出ていますので、それを作ってみます!


 ブッダマシーン 基板部品セット

 https://eleshop.jp/shop/g/gO2231K/


 


 「簡単そうに見えて難易度高め」

・・・燃え上がる文言が書かれております(^^



  部品点数は少なめ。ハンダづけが難しいそうですが、構成そのものはシンプルですね。


 


 ミュージックICはひとつだけ。ワンチップにまとめられています。


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 余談ですが、このメロディIC、ミュージックICの世界は、マニアにとっては「沼中の沼」で、ハマるとヤバいです。


 一番単純なのが「ハッピーバースデー」みたいなのが流れるやつ。圧電サウンダでシンプルにBEEP音が鳴ります。


 それから、音階が出せるオルガンICみたいなのもあるし。

 男女の声の音声合成とかもIC(LSI)で出ています。

 そして、録音・再生系のIC。このへんからサンプリング/PCM系ですね。


 さらに変態になると有名な(←マニアしか知らん)

 ヤマハYM系IC(音源LSI)

に手を出します!!


 このへんになるとマニアはOPL!とかFM音源!とか叫びだしますよ。


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 さて。気を取り直して、ワンチップ「ブッダマシーン」ICと遊びましょうね。

 中国で電子部品が大量に作られるようになり、こういうのはめっちゃ安価になりました。武庫川、解脱者で専門は国語科ですが、


 大阪・日本橋とか東京・秋葉原とかに入り浸っていた電子部品オタク


でもありました!!! ニノミヤ無線とか(懐かしい)

今でも秋月電子は定期的にチェックします。


 アナログ全盛期は、「ラジオライフ」に載っていたモザイク消し機(実態はエッジ信号をまろやかにする機械)を作って友人に売ってました(←バカ)


 教師時代は、ボタンを押したら音階に合わせてBEEP音を出せる楽器のチューナーみたいなのを、ワンチップマイコンで作ってました。


 青春時代のわたしの聖書は「トランジスタ技術」です。


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 はい。アホなことを言ってないで、製作に入ります。


 ■ 電池ボックス SW付き

 ■ IC基板

 ■ コンデンサ

 ■ タクトスイッチ

 ■ スピーカー


 部品はたったこれだけなので、はんだ付け電子工作をしたことがある人なら、さくっと作れると思います。


 ただ、一つの端子に「2本同時にケーブル線をはんだ付けする箇所」と「3本同時にケーブル線をはんだ付けする箇所」があるのと、少し端子が小さめなので、そこが”難易度高め”ということのようです(^^




 ↑完成はこんな感じ。


 めっちゃシンプルですね!


 鳴らしてみます。


 


 12曲入りだそうですが、動画の長さ制限の関係で、途中まででごめんなさいね。


 音量調節のパーツはないので、適当にボリュームを加えてもOKです。


 あとは、ブッダマシーンらしい「ケース」を考えれば完成ですね!


 みなさんもぜひどうぞ!


 

 




2024年2月21日水曜日

【短期連載シリーズ01】ブッダマシーンで遊ぼう!

 

 まいどおなじみ解脱者のお時間ですが、かなーりお久しぶりですね(^^


 今回からしばらくは、「あのおなじみの!」ブッダマシーンで遊んでみたいと思います。せっかく解脱者を自称しているのですから、ブッダマシーンのひとつやふたつ、持っていないと話になりません(笑)


 さて、ブッダマシーンとはなんぞや?


 「ブッダマシーン」は電子念仏機、または自動念仏機とも呼ばれる「知る人ぞ知るガジェット」で、主に中国などで生産されている電子機械です。(流通はタイとか、アジア全般らしい?)


 どうやらあちゃらの国では、「自動で念仏などを唱えてくれるありがたーい機械」として重宝されているようなのですが、日本国内においては、


「マニアのための、マニアックな代物」


と化しておりますね(苦笑)


 実はこのブッダマシーン、ミュージック界隈におけるその歴史は古く、2005年には、中国の電子音楽ユニット「FM3」によって、ループミュージック再生装置としても発表されました。

https://www.festival-tokyo.jp/16/ft_focus/vol15/index.html


Buddha Machine」と名付けられたその装置は、アンビエント系のサウンドを延々と鳴らし続ける芸術機械ですが、その元ネタとなったのが、中国製の雑多な「ブッダマシーン」だったのです。




 さて、オリジナルの中国ブッダマシーンは、「仏具」です。

 ギャグではなく、至ってまじめにお経を唱えてくれる機械なのですが、「経験な仏教徒のお供」、というわけ。


 その発想は、日本人でも理解できないものではありません。


 うちの親戚の家では、亡くなった人の四十九日まで、お経をずっと唱えるという風習があって、本来は「人が唱える」のが理想なのですが、そのおうちではすでに

「夜になったらお経のCDをかける」

ということになってました(笑) それでもOKらしい。


 チベットのマニ車なんかもそうですよね〜。あのくるくる回る丸いやつに、お経が書いてあって、一回まわすと一回お経を読んだと同等の功徳があるという!


マニ車

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8B%E8%BB%8A


 さて、今回入手したのはなんと最安値500円〜のブッダマシーンと、1000円〜のブッダマシーンです。


 ブッダマシーンの平均価格帯は、国内に輸入されたもので、2000円〜5000円くらいかなあ。現地ではもう少し安いようですが、経費が載せられています。


★ なんか、中国の規制で「宗教モノ」の販売が禁止になるやらならないやらという話もあり、とりあえず買えるうちに買っときます(笑)


最安値? 550円のブッダマシーン(販売・共立電子産業)

https://eleshop.jp/shop/g/gM1E317/






 意外とちっちゃいんですよ!外箱でタバコくらい。実機はほんとうに手のひらサイズです。

 大きいものもあるようですが、こうしたポケットサイズのものが大半です。

 こちらは6曲入り。


1180円のブッダマシーン(販売・共立電子産業)

https://eleshop.jp/shop/g/gO15315/








 値段が高くなると、収録曲が増えます。


 他の販売店やアマゾンでもいろいろ売ってますが、LEDがピカピカしたり、液晶表示がついていたり、値段が高いものは、それなりにギミックがついていたりします。


「蓮の花」「佛」「仏像」みたいな絵が、ほとんどの機種に描いてあります。


 こっちは22曲。


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では動画を!


 ブッダマシーンの特徴として、なんともいえない歌謡曲っぽさを秘めたメロディのお経がたくさん収録されている点が挙げられます。

 日本人が思っているような「お経」とはまったく別なメロディアスな楽曲が流れて、どこか懐かしいような、郷愁をさそうような音楽を楽しめます。


 それ以外にプレーンでノーマルな「南無阿弥陀仏」の声が入っていることも多いです。


 ♪ なもあみだぼ


的な発音で収録されています。動画では「あみたふぁ」って言ってるみたい。阿彌陀佛。


6曲のほうの機種は、昔のラジオのスイッチみたいにボリュームと兼用になってます。




 22曲の、↑こっちの機種はボリュームがデジタルボタンなのはいいんだけれど、その代わり電源スイッチがなく、電池を入れたら鳴り始めるのはご愛嬌(笑)


 業務(仏事?)で流せるようになのか、どちらの機種も電源アダプタが挿せるようになっており、24時間でも流しっぱなしにできるのかもしれません。


 呼び込みくん的な??!!



 ・・・というわけで、このブッダマシーンシリーズ、まだまだ続きます。お楽しみに!