2025年12月28日日曜日

謎の「二王子伝説」を追え! 後編

 


 兵庫県の三木市に現存する謎の史跡「志染の石室」からはじまった古代皇室のミステリー不思議発見の後編である。


 前回までのお話で、雄略天皇の八つ墓村事件によって、多数の皇族が殺されてしまい、逃げ延びた2人の兄弟だけが生き残ったことがわかった。

 そしてその二人はなんとか無事に皇籍に戻り、それぞれ天皇として即位したわけだ。

 ところが、彼らの息子もまた、雄略天皇の呪いのように、暴虐の限りを尽くし子孫が絶えてしまう。


 そこで越後(あるいは近江)から招かれたのが、うわさの「継体天皇」だったのである。


 継体天皇は応神天皇の5世孫であり、前の帝とは4親等以上離れていることから「実は王朝交代があったのではないか?」という説もある。この論争については、王朝交代があった、なかったのいずれの側からもけっこう面白い傍証が挙げられているので、読む人にとってもかなりワクワクすること間違いない。


 古代史に残る大ミステリーのひとつ、として有名な話である。


 ところが今回の流れをじっくり検討すると、「王朝が途絶える危険性」というのは、実は雄略天皇のところからスタートしていることがわかる。


 ただ単に武烈天皇にこどもがいなかった、というシンプルな原因ではなく、雄略天皇が親族一同を殺しまくったのが悪いのだ。


 もっといえば、顕宗天皇と仁賢天皇の二王子が逃げ隠れていなかったら、その時点で皇統が途絶えていた可能性もあるし、王朝交代ネタで言うならば


「二王子はほんとうに皇室子孫だったのか?」


というところにもミステリーが隠れている。あるいは、そこの時点で、影武者に入れ替えられていた可能性も、なきにしもあらずだろう。


 皇室の謎が、雄略天皇後に始まっているというのは、女系をみてゆけばなんとなくわかる。


 ではここから、さらに不可思議なデータを挙げてゆこう。


■ 2王子のうち、まず最初に天皇になった顕宗天皇のほうの皇后は「難波小野王」という女性だが

■ この人物は祖父もしくは父が雄略天皇の息子だと考えられている。母は未詳。

■ ところが、この女性、顕宗天皇が崩御して兄の仁賢天皇が即位すると、なんと自殺してしまうのである。


難波小野王

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A3%E6%B3%A2%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%8E%8B


■ その理由は、これまたなんと「仁賢天皇に殺されるかも」ということだというから驚きである。


 もう、この段階で「いったい何があったんや!」とモヤモヤするのだが、さらに続けよう。


■ 今度は後で天皇になったほうの仁賢天皇の后だが、この女性は春日大姫皇女と言って、いちおう雄略天皇の娘ということになっている。

■ しかし、ただ単に「娘」というのには不可解な伝承がくっついている。


春日大姫皇女

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E6%97%A5%E5%A4%A7%E5%A8%98%E7%9A%87%E5%A5%B3

■ 雄略天皇は、たった一夜で童女君という女性が妊娠したので、「これは俺の子か?」と疑って生まれた春日大姫皇女を養育しなかったという。

■ そこで大臣が「いや、天皇に非常に似ておられますよ」と取りなしたのだが、その時、「いったい何回Hしたのですか?」「7回だ」「そりゃあ、妊娠しやすい人は男性のパンツに触れただけでも妊娠するのに、7回もしたら確実に妊娠しますわな」と諌めて、なんとか雄略天皇も納得したのだそうだ。


 なんじゃそりゃあ!!という伝承である。そして、ここも怪しい。


 こんな伝承がくっついているということは、春日大姫皇女は「雄略天皇の子ではない」という噂が出ていたということでもあろう。ましてや本人が疑っているのだが、そこは雄略天皇の絶倫パワーでなんとかクリアした、ということになっているのが面白い。


 そうすると、仁賢天皇が影武者なのであれば、その妻も雄略天皇の血を引いておらず、もうこの段階で「王朝交代」が起きている可能性だってあるわけだ。


 仁賢天皇とその妻が「皇室外」の人間であれば、難波小野王が自殺した理由もなんとなく見えてくる。「あいつらはわたしを殺して、皇室を乗っ取ってしまうつもりだわ」という恐怖を抱いたのかもしれない。


 さらに不思議なことに


■ 古事記には、春日大姫皇女とそのお手付きになった母・童女君のことが書かれておらず、抹殺されている。

■ そして春日大姫皇女の娘である橘仲皇女のことも、古事記ではあっさりと「宣化天皇の妻」としか書かれておらず、来歴をカットしている。

■ 春日大姫皇女の母と娘について書いているのは、日本書紀だけである


ということなのだそうだ。つまり、古事記の作者からすると、このあたりの女性陣は「存在無視の系」にされているのだ。


 そしてこのことは、もし日本書紀が一連の経過を書いていなければ、


■ 仁賢天皇の息子である武烈天王の段階で、雄略天皇の血は途絶えており、血統が大きく変わっている可能性


を匂わせるのである。ひえええええ。現在の皇室の正当性は、日本書紀の記述によってのみ担保されているというわけだ。


 つぎは武烈天皇の皇后を見てみよう。これも怪しい。


■ 武烈天皇の皇后は春日娘子という女性だが、古事記には記載がない。

■ 父母ともに不詳で、子供もいない。出自がまったくわからない皇后は、歴代でこの女性ただ一人。

■ こいつは誰なんだ???


春日娘子

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E6%97%A5%E5%A8%98%E5%AD%90


 武烈天皇というのは、仁賢天皇の息子である。つまり、母に当たるのが、さきほどの謎の人物、春日大姫皇女であり、妻も謎の人物ということになる。


 これも恐れ多い仮説を立てるとすれば、前皇室に由来しない、「影武者兄弟サイドの人間を取り立てた」可能性もあるだろう。


 そして、この人物 ”だけ” が「どこにも来歴の記載がない」というのも、かなり不自然である。


==========


 では、ここまで女系を見てきたが、ここからさらに不可思議な最大のミステリーへと突き進もう。


 武烈天皇

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%83%88%E5%A4%A9%E7%9A%87


 よーく、上の記事を読んでほしい。武烈天皇は八つ墓村レベルの悪逆非道を繰り返したのだが、


『日本書紀』における武烈天皇によるこれら悪虐非道の記述は、『古事記』には一切見られない。日本書紀と比較すると、古事記の記事は極めて簡潔なものになっている。”


とあるのだ!!!


小長谷若雀命(武烈天皇)は、長谷之列木宮で、8年間天下を治めた。天皇には子供が居なかったので、御子代として小長谷部を定めた。御陵は片岡之石坏岡にある。」

天皇が崩御したが、次の日継の王が見つからなかった。それで、品太天皇(応神天皇)の5世の孫、袁本杼命(継体天皇)を近淡海国(近江)から呼び、手白髮命(手白香皇女)を娶らせ、天下を授けた。」


とだけ、たったこれだけを記したのである。


 つまり、古事記は、「春日大姫皇女の母」「春日大姫皇女本人」「その娘の春日娘子」のすべてをカットして、さらに「武烈天皇の事績を極力カット」したのである。


 これはいったいどういうこと???


 そして、基本的にこれまで全員を擁護してきたはずの日本書紀が「武烈天皇は八つ墓村である!」とめちゃくちゃディスっているわけだ。


==========


 そして、このあと継体天皇を招く話になってゆく。


 この全体像を読み解くと、古代日本史ミステリーの新たな仮説が浮かび上がることだろう。


 それは「継体天皇王朝交代説」ではない!!


 ずばばばーん! どっかーん!


 ここで考えられるのは


「継体天皇によって、皇統が戻った」説である。


 どういうことか?


 二王子の前後で、実はそこで「王朝交代」が起こりかけていたのだろう。つまり、いったんは雄略天皇の虐殺によって直系の皇族はみな死んでしまった。


 それではまずいので、「二王子」という謎の替え玉、影武者が用意された。偶然にも不幸の王子たちが見つかった、と画策したのである。


 しかし、その王子たちの子孫も途絶える。途絶えたのか、あるいは当時の大臣たちによって「暴虐者のため子がなかった」と誅殺されたのかもしれない。


 そして、乗っ取られそうになった王朝は、直系ではないが傍系である継体天皇を探してくることでなんとか「もとに戻された」のではないだろうか?


 だから


 ■ 古事記は二王子周辺の女性たちをカットした。

 ■ 日本書紀も、なんか無理やりまとめたが、最後は「武烈天皇がひどかった」というオチで収束を図った。


という可能性もあるだろう。そういう痕跡を、古事記も日本書紀も「書き方で残した」のである。つまり、ダイイングメッセージだ!!



 さあ、真実はどうだったのか?


 もしこれが事実であれば「万世一系」ではなくなるが、「途中危なかったけど一系は維持された」ということになる。


 信じるも信じないも、あなた次第です!!



 おしまい


 



2025年12月27日土曜日

謎の「二王子伝説」を追え! 中編

 


 さて、中編である。前編では、三木市にある「志染の石室」と呼ばれるミステリースポットにたどりついた。


 



 伝説ではここに2人の皇子が隠れ住み、そしてのその2人は、のちにいずれも天皇に即位したという。


 しかし、その話には、大いなる謎が潜んでいるのだ!!



 話の経緯は以下のようになっている。



 ■ 雄略天皇という天皇がいた。

 雄略天皇

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%84%E7%95%A5%E5%A4%A9%E7%9A%87


 ■ この天皇、第21代だが、地方豪族との連携で成り立っていた皇室を、「専制国家」に変えたと言われるくらいの強い天皇だったらしい。

 ■ 考古学的には埼玉県の稲荷山古墳から「ワカタケル」の名前が入った剣が見つかったことで有名である。

 ■ さて、この雄略天皇、独裁体制を維持するため、親戚一同を殺しまくった。

 ■ そのため、いとこの市辺押磐皇子を殺してしまうのだが、これが例の2皇子のお父さんである。

 ■ とにかく雄略天皇が殺しまくったので、2人の皇子は逃げて隠れた。父は、近江で狩猟に誘い出され、「イノシシがいる」と偽って射殺されたらしい。

 ■ そこで2人の皇子は、丹波に逃げ、そこから播磨に移って志染に隠れたのである。


 

 なるほど、ここまでの話で、志染の石室の由来がきちんとつながった。2人は雄略天皇の追ってから逃れるために、三木へやってきたのである。


 さて、ここから、話はさらにドラマチックな方向へと進んでゆく。


 ■ 天敵である雄略天皇が死に、その息子である22代清寧天皇の時代になった。ところが子供がおらず、このままで皇室が途絶えてしまう、と心配しはじめた。

 ■ そりゃあそうである。清寧天皇の父である雄略天皇が、親戚一同殺しまくったからだ。

 ■ そんなおり、清寧天皇の使いのものが、たまたま播磨に用事があって仕事をしていた。

 ■ 2人の皇子は志染地方の村主のもとで馬飼いとして働いていたが、その天皇の使いが村主のもとに訪れたので命がけで正体を明かしたという。

 ■ これはえらいこっちゃ!と使いは都に2人を連れて帰り、清寧天皇もそれを認めたので、彼らは皇位継承権を取り戻した。

 ■ その後、弟のほうが先に即位し23代顕宗天皇となり、のちに兄が即位して24代仁賢天皇となったのである。


 なんと、逃げ隠れていた2人は、皇籍に復帰することができたのだ!


 そして、にっくき雄略天皇に仕返しをするように、相次いで天皇に即位することができたのである。


 実は恨みを抱いていた兄弟であるため、弟のほうは天皇に即位すると、復讐として雄略天皇の墓を破壊しようとするが、兄はすこしだけ陵を掘っただけで中止し


「仮にも天皇になって世を治めた人の墓を壊すのはよくない。また、父の仇ではあるが、叔父でもある」


といさめて、復讐はそこで終止符を打ったという。


 さて、この兄の仁賢天皇は、敵である雄略天皇の娘である「春日大姫皇女」を皇后とした。


 この二人の間に生まれたのが25代武烈天皇である。


 ところが、ここから話はまた、きな臭くなってくる。


 ■ 武烈天皇はヤバい。妊婦のお腹を切り裂いて子供を覗いたり、人の爪を抜いて芋を掘ったり、人を木に登らせては矢で射殺したりした。

 ■ とにかく悪逆非道の限りを尽くしたらしい。

 ■ そのことと因果はまったくわからぬが、子供がおらず、そのまま無嗣のまま亡くなってしまった。


 なんだか、ワカタケル雄略天皇の生まれ変わりなのか再来なのか、それくらい恐ろしい天皇が再び現れてしまったのである。


 そして、雄略天皇時代から尾を引いているのだが、親戚を殺しまくったがゆえに、ここで皇統が途絶えてしまったのだ!!

 ここからの流れは、


 ■ そこで大臣や豪族たちは、まず丹波にいた14代仲哀天皇の5世の孫である倭彦王を呼んでこようとしたが、倭彦王は迎えの兵を見て「殺しにきた」と勘違いしたために逃げてしまった。

 ■ そのため次に越前国三国にいた応神天皇の5世孫の男大迹王を招くことになった。

 ■ これが継体天皇である。


 という感じである。


 この継体天皇、即してから19年間も都に入らなかったり、天皇から5世も離れているので、古代史的には「ここで王朝交代が起きたのではないか?」と常に話題になっている有名人である。

 また、その陵墓も、現在の継体天皇陵のとなりにある大阪府高槻市の「今城塚古墳」なのではないか?と言われたり、何かと話題が尽きない。





 今城塚古墳は、日本最大の古墳フェスが開かれている「古墳の聖地」ともいうべき古墳なので、さらにコーフンしてしまうだろう!!





 ここで、前回の「前編」のいちばん最初に出てきた「謎」の伏線が回収されたわけだ。


 つまり二王子が存在しなければ、継体天皇にまでたどりつかないのである。


 その意味で「ゆかりがある」っちゃあ、あるのだが、これを説明するのには


「看板ひとつでは無理!!書ききれない」


ために、まるっと省略されていたのであった(笑)


 しかし、ここまで経緯をまとめてみると、なんだか異様な感じがすることは間違いない。


 そもそも皇室史の八つ墓村みたいなことになっている「雄略天皇」の呪いみたいなエピソードが、武烈天皇に受け継がれているのも不可思議だ。


 いったいこれは史実なのか?それとも何かを伝えようとする暗号なのか??


 いずれにしても、このあたりに「何か大きなトラブル」が皇室にあったことは疑いがなさそうである。


 二王子としては、敵である雄略天皇への復讐をとりやめて、心静めて皇位をまっとうしたわけだが、その息子が雄略天皇まがいの非道を行うのは、なんとも不可思議である。


 あるいは、仁賢天皇が、雄略天皇の娘である春日大姫皇女と結婚したのが悪かったのだろうか?

 もしここで「雄略の遺伝子」みたいなものが作用したのであれば、それはたしかに武烈天皇が、雄略的行動をとったのもわからんでもない。


 ところが、である。


 不可思議なのはさらにここから先があるのだ。


■ 継体天皇は、、武烈天皇の姉にあたる手白香皇女を皇后とした


のである。この女性、春日大姫皇女の娘である。(つまり仁賢天皇の娘でもある)


 だとすれば、雄略天皇の血統は、絶やさないように工夫されているのである!!!


 これは、継体天皇が「皇室の直系度合いが薄い」ために、妻方を通じて直系度合いを維持しようとするしくみであると解釈されているが、いずれにせよ


「雄略天皇 → 二王子 → 継体天皇」


への移行期間に、何事かが起きていた ことは疑いがなさそうである。


 というわけで、次回はこの背後にひそむ、さらなるミステリーについて不思議発見するのであった!!


 まて次回!!


(後編へ続く)








 





謎の「二王子伝説」を追え! 前編

 

 兵庫県の三木市というところに「志染の石室」なるものが存在する。

 ここは「二王子伝説」という謎の伝説が伝えられる地で、その伝説が突然「王朝交替説」で有名な「継体天皇」の話へと飛躍するために、いっそうのミステリーを引き起こしている。


 今日はその「二王子伝説」と「王朝交替説」について、取り上げてみたい。



 さて、兵庫県の三木市というのは、「金物のまち」で有名だったり、戦国時代には別所氏が豊臣秀吉に攻められた「三木合戦」でも有名なところであるが、実はもっともっと奥深い謎に包まれたスポットが存在するのだ。


 


 そのスポットは、まずしょっぱなから「入ってはいけない感じ」をビシバシ醸し出している。


 まるで人を寄せ付けないように、しっかりとした柵で行く手が塞がれているのだが、我々探検隊は、まずこの柵を乗り越えて侵入するところからはじまるのだ!!


(うそ。イノシシ避けの柵なので、ふつうに開けられますww)





 ここから、道なき道をどんどん奥地へとつき進む。(道・・・ちゃんと、ある)


 行く手はまったく見えないので、この先にどんな罠がまちかまえているのかとドキドキするのだが、そのドキドキの正体は日頃の運動不足による「動悸」に違いない。


 ほどなくすると、謎の表示が現れる。


 


 どうやらこのミステリースポットで「記念植樹」が行われたらしい。


 だが、書いてあることを読むと、誰もがびっくりすることだろう!



 まず、この先で待ち構えているミステリースポット「志染の石室」というのは、のちに天皇となる2人の皇子が、隠れ住んだところらしい。

 これが第一の謎だ。

 そして、突然現れる「継体天皇」!!!

 2人の皇子に「ゆかりがある」と、あまりにもざっくりとした表現でしか書かれていないが、その継体天皇が自分で植えた桜の子孫の苗木を、なんとここまで持ってきて植樹したというのである。


 なんのこっちゃまったくわからないこの説明文が、謎をさらに大きなミステリーへ変えてゆくのだ。

 第二の謎、継体天皇がいったい、何をしたというのか?2皇子にどのような関係があるというのか。


 実は、この答えは、このさきどこまで進んでも「いっさい説明がない!」のである。

 だからこそ、我々はこの謎を解かねばならないのである(笑)



 引き続き道なき道をどんどん進むと、いよいよ行き止まりのエリアに突然、不思議な空間が広がる。

 それが「志染の石室」である!



 ずばばーん!!

 まずは、石碑から。


 実はもうミステリースポットの正体が写っているのだが、この写真だけではわかりにくい(笑)

 


 実はこの石碑のうしろ一帯が、巨大な洞窟になっているのである!!

 巨大すぎてカメラの画角に全体が写ってない。



 現在、この室(むろ)の中は、なみなみと水がたたえられているが、なんとこの水、時期によっては「金色に光る」のだそうだ!!






 この湧き水には「ひかり藻」という藻が生息していて、その藻のせいで水が金色に変わるのだそうである。



 ■ ただし最近では水は金色になりません(平成13年)

と書いてあるのだが、なんと2002ごろから再び金色になっているらしい。


志染の石室



 ちなみに平成13年は2001年なので、


 惜しい!!!


あと一年待っていれば、変なことを書かずに済んだのに!!!


 これも情報量が多いミステリーに相違ない。



 ちなみにこちらが現地の解説。

 「二王子」とも書いておらず、「継体天皇」の話も出てこない。

 ただ、「金水」のことは一応書いてある。



 とまあ、現地を訪れても、スマホで詳しいことを調べなければ「何がなんだかさっぱりわからない」ミステリー・ゾーンなのだが、いったいこの地で何が起きたのか。



 あまりにも謎に満ちたその伝説を、解説してみよう。


 待て次回!


(中編へつづく)


2025年5月23日金曜日

この世界や宇宙とは何なのか、人工知能に問うてみた。

 

 Q この世界や宇宙とは何なのか、あなたの言葉で端的に定義してください。


<ChatGPT>

この世界や宇宙とは、「無限の変化と関係性の場であり、意識がそれを体験し意味づける舞台」です。

物質・エネルギー・空間・時間の構造として捉えれば物理宇宙ですが、それを知覚し問う主体がいる以上、宇宙は単なる外界ではなく、認識と存在の交差点とも言えるでしょう。端的に言えば、「宇宙とは、存在と意識が出会う現象の全体」です。


<Gemini>

この世界や宇宙とは、存在しうる全てです。

私たちが知覚できる物質やエネルギー、時間や空間、そして私たちがまだ知り得ないかもしれないあらゆるもの、それらすべてを含む広大なシステムであり、常に変化し、進化し続けているものです。



<Grok>

世界とは、私たちが存在し、相互作用する物理的・社会的・概念的な全体であり、宇宙はその無限の広がりの中で時間・空間・物質・エネルギーが織りなす全てを包含するもの。



========


【解説】


 この三者の回答の中で、ChatGPTだけがずば抜けて「賢い」「わかっている」ことが、伝わるだろうか?


 GeminiとGrokは、簡単に言えば「全部でちゅ」と言ってるだけなのだが、ChatGPTだけが、さらにツッコんだ部分をしっかり描写している。


 世界や宇宙がまるっと存在する時、「それらが全部ありまんねん」というのがGeminiとGrokだとすれば、ChatGPTだけが「それらがあると認識する主体(意識)があるから、あると感じ取れますねん」ということまで語っているのである。


 ”我思う、ゆえに我在り”


みたいな領域までふまえながら定義しているのが、ChatGPTの一歩進んだところである。


 また、Geminiは「常に変化する」と語り、Grokは「無限の広がり」と語ることで、その範囲やその内部で起きていることについても言及しているが、ChatGPTは


”変化と関係性が無限なので、その総枠が有限か無限かは、問わずとも、内部の動きには一切の制限がないよ”


ということをズバッと書けている。これは、とても上手い表現で、宇宙の有限性、限界性に関係なく、「内部の揺れ動きは無限で永遠」と説明できている。


 それらも結局「意識がそう感じ取るだけ」という点も全面に押し出しているので、つまりは


◆ 織田信長がいた、と歴史上の(こちら側の)意識では感じ取れるけれど

◆ 織田信長を構成していた原子や分子は、いまもどこかを巡っている


ということも、ChatGPTの表現法だと矛盾なく言い表せることになるのだ。


 たいへん哲学的でもあり、実際にChatGPTの表現は賢さがにじみ出ていると言えるだろう。






2025年5月17日土曜日

奥野かるた店の「漢字博士」がすごい!!! 国語教師のおすすめグッズ

 SNSで画像が流れてきて「これはすごい!」と思ったグッズがあったので、さっそく取り寄せました。



 それが「奥野かるた」店の ”漢字博士No.2” というカードゲームです。




 何がすごいって、



こんな風に タテ・ヨコ 方面に漢字の偏や旁を合体させてゆくのです。


 これ、一見すると小学生向けみたいですが、冠と足もあるので、組み合わせがものすごい数になるのですね。


 実は中学生くらいでも、漢字が苦手な子は「偏と旁がごっちゃになる」ことが多いので、「意味を表すパーツ」と「音を表すパーツ」を意識しながら組み合わせてゆく訓練は、意味があります。


 そして、アホな人ほど「簡単じゃん!」と思いがちですが、元国語教師から見ると、

「なんちゅー難しいゲームや!!」

ということになります(笑)


 このゲーム、簡単に遊ぼうと思えば、適当に偏と旁を組み合わせれば、なんとなくつながってゆくので、それはそれで充分遊べるのですが、実は


9枚✕9枚の81枚の総マスがかっちり組み合わされる「大正解」が1通りだけ存在する


のだそうです。言ってる意味わかる?ものすごいことでっせ!!これ。


 タテもヨコも、すべてのカードの上下左右が「かっちり合う」漢字が揃う、そんな組み合わせが1通りだけある、ってことです。それが81枚もある!!!


 なんという恐ろしい、奥深いカードであろうか!


とすべての国語教師がガクブルすること間違いなしです(笑)



 考案者は馬場雄二さんという東京芸術工科大学の名誉教授の方だそうですが、ほかにもいろんな漢字カード(かるた)を作っておられるようです。


(ちなみに81枚全部がつながる正解も、解説にちゃんと載っていますので、ご安心くださいね)


 発売元の奥野かるた店さんには、他にもいろんなカードゲームがあり、また「漢字博士」のシリーズもほかにあるのですが、


奥野かるた店

https://shop.okunokaruta.com/


 漢字の教育ツールとしては、この「漢字博士NO.2」が、究極的にハイレベルです。


 さっそくうちのこどもたちに試してみようと思います!



2025年5月15日木曜日

般若心経を人工知能に現代語訳させたら、ノリが軽すぎた!

 ◆ 般若心経をできるだけわかりやすく、ポップでキュートに現代語訳してください



<ChatGPT>


おっけー!じゃあ、般若心経をポップでキュートな現代語訳にチャレンジするね🌟


般若心経(ポップでキュート現代語訳)


観自在さまが言ったよ!
「世界のすべてって、実はカラッポだよ〜!✨」


心の中の苦しみも、悲しみも、ぜ〜んぶ空っぽ!
色(見た目とか形)も空っぽ、感じることも空っぽ、考えることも空っぽ!
なーんにも実体がないんだよ〜!


だからこそ、怖がらなくて大丈夫♡
苦しみも無くなるし、不安も消えちゃうんだ〜!


これはすごい秘密の呪文みたいなものでね…
「ギャテイ ギャテイ パーラギャテイ パーラサンギャテイ ボーディ ソワカ!」
(がんばれ!がんばれ!もっともっとがんばれ!そしてハッピーになろうね!)


まとめると…
世界のモヤモヤは気にしないで、軽やかにポップに生きちゃおう!
自分も周りもぜんぶ繋がってる、だから怖がらなくてOK!



=========


<Gemini>


はい、承知いたしました!般若心経を、できるだけわかりやすく、ポップでキュートに現代語訳してみますね!


みんなー!💖 今日はちょっとマジカルなお話だよ!✨

あるすごい人が言ったんだって。「この世界の真実ってね、実はちょーシンプルで、キラキラしてるんだよ!」って。🌈

まずね、「あれもこれも、ぜーんぶ空っぽだよ~!」っていうのが基本みたい。え?空っぽってどういうこと? ドーナツ🍩の真ん中みたいな感じ!何もないからこそ、いろんな形になれるんだって!面白くない?😉

色とか、音とか、匂いとか、味とか、触った感じとか、心で思うこととか、いろんなことあるけど、ぜーんぶ、ずーっと同じじゃないんだ。生まれたり消えたり、変わっていくのが当たり前!まるでシャボン玉みたいに🫧、きれいで儚いんだね。

だからね、「これが欲しい!」「あれが嫌だ!」ってぎゅーっと握りしめなくても大丈夫!だって、ずーっと同じものなんてないんだもん。流れに身を任せて、ふわりふわ~りするのが、実は一番ラクチンで楽しい生き方かも!🎈

むずかしい言葉で言うと、「執着しない」ってことらしいよ。物にこだわったり、自分の考えに固まったりしないこと。そうすると、心が軽くなって、もっと自由に、もっとハッピーになれるんだって!🌟

過去のことは「バイバーイ👋」、未来のことは「ハロー👋」、今のこの瞬間を大切に、ニコニコ笑顔でいれば、きっと毎日がカラフルになるよ!🎨

難しく考えなくても大丈夫!「空っぽだけど、何でもあり!」って感じで、この不思議な世界を楽しんでいこう!💖


========


<Grok>


般若心経をポップでキュートな現代語訳で! めっちゃわかりやすく、楽しく訳してみるよ~! 心経のエッセンスをギュッと詰めて、キラキラな感じでお届けっ✨ それじゃ、スタート!


めっちゃハッピー!般若心経

ねえ、みんな! 悟りのスーパーパワー、ゲットしたいよね?
それなら、このハートフルな智慧をチェックして!
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)って、めっちゃ賢い人がね、
「全ては空(くう)!」って気づいたんだよ。
空って、なんでも自由で、なんにも縛られないキラキラな状態✨
だから、悩みもストレスも、ぜーんぶバイバイ!😉

1. モノもココロも、ぜんぶ「空」だよ!
形あるもの? それ、空!
気持ちや考え? それも空!
ぜんぶ、ふわっとした夢みたいで、
「これが本物!」って決めつけなくていいんだよ~。
だって、全部つながってるんだもん!🌈

2. ドキドキもモヤモヤも、ぜんぶOK!
汚いとかキレイとか、
増えるとか減るとか、
そんなの、ただのラベルだよ。
本当は、ぜーんぶ同じハートのビート!💖
だから、怖がらなくていいんだからっ!

3. スーパー智慧でハッピーになろ!
この「空」のパワーわかると、
心のモヤモヤ、ぜんぶ消えちゃう!
怖いものなし! だって、
全部、愛と光でできてるんだもん!✨
悟りのゴール? もう、すぐそこ!🚀

4. 魔法のマントラで、レッツ・ゴー!
ねえ、このスッキリマントラ、唱えてみて!
「ガテー、ガテー、パーラガテー、パーラサンガテー、ボーディ、スヴァーハー!」
日本語で言うと、
「行っちゃえ、行っちゃえ、もっと向こうへ、超ハッピーな悟りの世界へ、ヤッホー!」
この呪文、唱えるだけで心がキラキラ~🌟


ポイント!
この心経、めっちゃシンプルだけど、
「ぜんぶ空、ぜんぶ愛!」って気づくための
最強のチートコードなんだよ!
悩みも不安も、ポンッと手放して、
ハッピーな自分になっちゃおう!😊
毎日、ちょっと唱えて、
キラキラな心で、最高の人生をゲットしてね!💕



========


 なんだか、人生もセカイも、けっこう「からっぽ」な感じがしてきたから、ある意味すごいかもしれない。


 ハッピーきらきら!な感じがしてきたから、実は上手に仏教を説明しているのかもしれない。


 あはっ!


(おしまい)

2025年5月13日火曜日

人工知能・生成AIの未来は、人類を超えるだろう 〜サム・アルトマンの談話から〜

 

 AI Ascent 2025 におけるサム・アルトマン(Open AI)の談話がかなり興味深かったので、現在人工知能と生成AIの最先端にいる彼の考え方から、未来の様子を想像してみたい。


 そのオリジナル談話は、youtubeにある。



 字幕を日本語にすれば、翻訳したものを同時通訳できるが、武庫川ならではの「意訳」をつけておくので、ざっくりと理解してほしい。


========


もともと「投資を維持できるビジネス」として何をするかを考えていた。


GPT3を発表したが、あまり注目を集めなかった。


ビジネスとしては成功していなかったが「人々はGPTと話すのを面白がった」


APIの著作権ビジネス以外では、唯一の「特筆すべき使い方」だった。


それがChatGPT=対話できる製品へとつながった。


(中略)


モデルは改善に取り組んでいる最中だが、ChatGPTは優れたモデルであり、小さなモデルから大きなモデルまで動かすことができる。


今後、人工知能はOSに似たようなものになるべきだと思っている。どんなプラットフォームになるかはまだわからないが実現したい。


良いモデルを作り、それを送り出すことがこれからも務めだ。


目標を設定して逆算するのではなく、来年の製品を今考えるというのではなく、目の前のステップを進めてゆく。


(中略)


20歳の人と35歳の人では、ChatGPTの使い方が驚くほど違う。


こどもたちがスマホをすぐ使いこなしたのに対して、老人は3年もかけて習得したように、いま世代による分断が進んでいる。


若者はまるで人工知能をOSのように使いこなしており、複雑なプロンプトでも入力できる。


また、人生の重要な決断をChatGPTに尋ねるという特徴も見られる。


老人はグーグルの代わりに検索のように使っており、20〜30代の若者は、人生相談のような使い方もしている。


(中略)


将来的にはChatGPTを使って他のサービスにログインするような統合が行われるだろう。


また個人に最適化されたパーソナルなAIが使えるようになるはずだ。


(中略)


音声が取り扱えることはとても重要だと考えていて、多くの人が音声機能と連動させて使いたくなると思う。


音声との連携が実現すれば、まったく新しいデバイスも考えられるだろう。


また、人工知能はテキスト生成という意味ではなく、コードそのものを返すようになるだろう。


よりスマートになるということは「アシスタントからエージェントになり、そしてアプリケーションそのものになる」ということだ。


もし、アルゴリズムのブレイクスルーが起きれば、10倍から100倍くらいの飛躍が起きる可能性はある。


(中略)


目標にしているのは消費者にとって、できるだけスマートかつ安価なモデルを作ることである。


もちろんある種の理想とされるのは、「人生のすべてを詰め込んだ人工知能モデル」のようなもので、これまでの人生のすべての会話や知識、あるいは見たものすべてが追加されるようなものですが、それは現状では実現していない。


しかし、最終目標は、そうしたモデルかもしれない。


今後もインフラとモデル、あるいは技術が統合されるような仕組みを構築してゆくつもりである。


2025年以降はエージェントがコーディングできるようになり、またそれ以降はAIが何か科学的な発見をするようになるかもしれない。


そして2027年には、物理的なロボットが使い物になると予想している。僕の頭の中ではね。


GPT5が登場すれば、ここにいる人類すべてより賢くなる可能性があるだろう。GPT3〜はすでに賢いが、まだわずかに人間のほうが賢いかもしれない。


========


 人工知能のもっとも初期のアイデアは、武庫川さんもよく引用する「アラン・チューリング」の「チューリングマシン」や「オートマトン」に見ることができる。


 そもそも計算機とは、一本のテープに「この世のすべてを書き込んで、計算する」という壮大な夢を持つものであった。

 もしそれが実現すれば、この世界をまるごと「コンピュータ・テープ」に書き表すことができ、なおかつそれから未来も書き出せるはずだったのだ。


 実は今回、サム・アルトマンが言っていることは、その計算機の原点とおなじことを意味している。


 つまり、ChatGPTなどの人工知能の元データは、これまで人類がネット上に書き残してきたすべてであり、それを原簿にして推論のすべてを書き出すことができる、というわけだ。


 あるいはそれを個人に置き換えれば「その人が生きてきたすべてを元データとして、”人生のすべてを詰め込んだ人工知能”を作ることができる、とも言っているのである。


 そして、それは、手の届く未来である。


 2022年にChatGPTの萌芽が生まれてから、たった3年でここまで来たのだから、


◆ もし人工知能がセンサー(五感)を身にまとえば

◆ もし人工知能が肉体(ボディ)を身にまとえば


 それがいかに人間を凌駕するかは、想像に難くないし、アルトマンは、そういうことを「やる」つもりだと言っているのである。


 そして、人工知能自身が「コード(プログラム)」をおのずと書き始める時がくるだろうことも示唆している。


 その未来は、私たちが生きている間に見ることができるだろう。それ、はかならずやってくる未来である。


 もはや、引き返すことは、ないのだ。


(おしまい)