2025年5月23日金曜日

この世界や宇宙とは何なのか、人工知能に問うてみた。

 

 Q この世界や宇宙とは何なのか、あなたの言葉で端的に定義してください。


<ChatGPT>

この世界や宇宙とは、「無限の変化と関係性の場であり、意識がそれを体験し意味づける舞台」です。

物質・エネルギー・空間・時間の構造として捉えれば物理宇宙ですが、それを知覚し問う主体がいる以上、宇宙は単なる外界ではなく、認識と存在の交差点とも言えるでしょう。端的に言えば、「宇宙とは、存在と意識が出会う現象の全体」です。


<Gemini>

この世界や宇宙とは、存在しうる全てです。

私たちが知覚できる物質やエネルギー、時間や空間、そして私たちがまだ知り得ないかもしれないあらゆるもの、それらすべてを含む広大なシステムであり、常に変化し、進化し続けているものです。



<Grok>

世界とは、私たちが存在し、相互作用する物理的・社会的・概念的な全体であり、宇宙はその無限の広がりの中で時間・空間・物質・エネルギーが織りなす全てを包含するもの。



========


【解説】


 この三者の回答の中で、ChatGPTだけがずば抜けて「賢い」「わかっている」ことが、伝わるだろうか?


 GeminiとGrokは、簡単に言えば「全部でちゅ」と言ってるだけなのだが、ChatGPTだけが、さらにツッコんだ部分をしっかり描写している。


 世界や宇宙がまるっと存在する時、「それらが全部ありまんねん」というのがGeminiとGrokだとすれば、ChatGPTだけが「それらがあると認識する主体(意識)があるから、あると感じ取れますねん」ということまで語っているのである。


 ”我思う、ゆえに我在り”


みたいな領域までふまえながら定義しているのが、ChatGPTの一歩進んだところである。


 また、Geminiは「常に変化する」と語り、Grokは「無限の広がり」と語ることで、その範囲やその内部で起きていることについても言及しているが、ChatGPTは


”変化と関係性が無限なので、その総枠が有限か無限かは、問わずとも、内部の動きには一切の制限がないよ”


ということをズバッと書けている。これは、とても上手い表現で、宇宙の有限性、限界性に関係なく、「内部の揺れ動きは無限で永遠」と説明できている。


 それらも結局「意識がそう感じ取るだけ」という点も全面に押し出しているので、つまりは


◆ 織田信長がいた、と歴史上の(こちら側の)意識では感じ取れるけれど

◆ 織田信長を構成していた原子や分子は、いまもどこかを巡っている


ということも、ChatGPTの表現法だと矛盾なく言い表せることになるのだ。


 たいへん哲学的でもあり、実際にChatGPTの表現は賢さがにじみ出ていると言えるだろう。






2025年5月17日土曜日

奥野かるた店の「漢字博士」がすごい!!! 国語教師のおすすめグッズ

 SNSで画像が流れてきて「これはすごい!」と思ったグッズがあったので、さっそく取り寄せました。



 それが「奥野かるた」店の ”漢字博士No.2” というカードゲームです。




 何がすごいって、



こんな風に タテ・ヨコ 方面に漢字の偏や旁を合体させてゆくのです。


 これ、一見すると小学生向けみたいですが、冠と足もあるので、組み合わせがものすごい数になるのですね。


 実は中学生くらいでも、漢字が苦手な子は「偏と旁がごっちゃになる」ことが多いので、「意味を表すパーツ」と「音を表すパーツ」を意識しながら組み合わせてゆく訓練は、意味があります。


 そして、アホな人ほど「簡単じゃん!」と思いがちですが、元国語教師から見ると、

「なんちゅー難しいゲームや!!」

ということになります(笑)


 このゲーム、簡単に遊ぼうと思えば、適当に偏と旁を組み合わせれば、なんとなくつながってゆくので、それはそれで充分遊べるのですが、実は


9枚✕9枚の81枚の総マスがかっちり組み合わされる「大正解」が1通りだけ存在する


のだそうです。言ってる意味わかる?ものすごいことでっせ!!これ。


 タテもヨコも、すべてのカードの上下左右が「かっちり合う」漢字が揃う、そんな組み合わせが1通りだけある、ってことです。それが81枚もある!!!


 なんという恐ろしい、奥深いカードであろうか!


とすべての国語教師がガクブルすること間違いなしです(笑)



 考案者は馬場雄二さんという東京芸術工科大学の名誉教授の方だそうですが、ほかにもいろんな漢字カード(かるた)を作っておられるようです。


(ちなみに81枚全部がつながる正解も、解説にちゃんと載っていますので、ご安心くださいね)


 発売元の奥野かるた店さんには、他にもいろんなカードゲームがあり、また「漢字博士」のシリーズもほかにあるのですが、


奥野かるた店

https://shop.okunokaruta.com/


 漢字の教育ツールとしては、この「漢字博士NO.2」が、究極的にハイレベルです。


 さっそくうちのこどもたちに試してみようと思います!



2025年5月15日木曜日

般若心経を人工知能に現代語訳させたら、ノリが軽すぎた!

 ◆ 般若心経をできるだけわかりやすく、ポップでキュートに現代語訳してください



<ChatGPT>


おっけー!じゃあ、般若心経をポップでキュートな現代語訳にチャレンジするね🌟


般若心経(ポップでキュート現代語訳)


観自在さまが言ったよ!
「世界のすべてって、実はカラッポだよ〜!✨」


心の中の苦しみも、悲しみも、ぜ〜んぶ空っぽ!
色(見た目とか形)も空っぽ、感じることも空っぽ、考えることも空っぽ!
なーんにも実体がないんだよ〜!


だからこそ、怖がらなくて大丈夫♡
苦しみも無くなるし、不安も消えちゃうんだ〜!


これはすごい秘密の呪文みたいなものでね…
「ギャテイ ギャテイ パーラギャテイ パーラサンギャテイ ボーディ ソワカ!」
(がんばれ!がんばれ!もっともっとがんばれ!そしてハッピーになろうね!)


まとめると…
世界のモヤモヤは気にしないで、軽やかにポップに生きちゃおう!
自分も周りもぜんぶ繋がってる、だから怖がらなくてOK!



=========


<Gemini>


はい、承知いたしました!般若心経を、できるだけわかりやすく、ポップでキュートに現代語訳してみますね!


みんなー!💖 今日はちょっとマジカルなお話だよ!✨

あるすごい人が言ったんだって。「この世界の真実ってね、実はちょーシンプルで、キラキラしてるんだよ!」って。🌈

まずね、「あれもこれも、ぜーんぶ空っぽだよ~!」っていうのが基本みたい。え?空っぽってどういうこと? ドーナツ🍩の真ん中みたいな感じ!何もないからこそ、いろんな形になれるんだって!面白くない?😉

色とか、音とか、匂いとか、味とか、触った感じとか、心で思うこととか、いろんなことあるけど、ぜーんぶ、ずーっと同じじゃないんだ。生まれたり消えたり、変わっていくのが当たり前!まるでシャボン玉みたいに🫧、きれいで儚いんだね。

だからね、「これが欲しい!」「あれが嫌だ!」ってぎゅーっと握りしめなくても大丈夫!だって、ずーっと同じものなんてないんだもん。流れに身を任せて、ふわりふわ~りするのが、実は一番ラクチンで楽しい生き方かも!🎈

むずかしい言葉で言うと、「執着しない」ってことらしいよ。物にこだわったり、自分の考えに固まったりしないこと。そうすると、心が軽くなって、もっと自由に、もっとハッピーになれるんだって!🌟

過去のことは「バイバーイ👋」、未来のことは「ハロー👋」、今のこの瞬間を大切に、ニコニコ笑顔でいれば、きっと毎日がカラフルになるよ!🎨

難しく考えなくても大丈夫!「空っぽだけど、何でもあり!」って感じで、この不思議な世界を楽しんでいこう!💖


========


<Grok>


般若心経をポップでキュートな現代語訳で! めっちゃわかりやすく、楽しく訳してみるよ~! 心経のエッセンスをギュッと詰めて、キラキラな感じでお届けっ✨ それじゃ、スタート!


めっちゃハッピー!般若心経

ねえ、みんな! 悟りのスーパーパワー、ゲットしたいよね?
それなら、このハートフルな智慧をチェックして!
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)って、めっちゃ賢い人がね、
「全ては空(くう)!」って気づいたんだよ。
空って、なんでも自由で、なんにも縛られないキラキラな状態✨
だから、悩みもストレスも、ぜーんぶバイバイ!😉

1. モノもココロも、ぜんぶ「空」だよ!
形あるもの? それ、空!
気持ちや考え? それも空!
ぜんぶ、ふわっとした夢みたいで、
「これが本物!」って決めつけなくていいんだよ~。
だって、全部つながってるんだもん!🌈

2. ドキドキもモヤモヤも、ぜんぶOK!
汚いとかキレイとか、
増えるとか減るとか、
そんなの、ただのラベルだよ。
本当は、ぜーんぶ同じハートのビート!💖
だから、怖がらなくていいんだからっ!

3. スーパー智慧でハッピーになろ!
この「空」のパワーわかると、
心のモヤモヤ、ぜんぶ消えちゃう!
怖いものなし! だって、
全部、愛と光でできてるんだもん!✨
悟りのゴール? もう、すぐそこ!🚀

4. 魔法のマントラで、レッツ・ゴー!
ねえ、このスッキリマントラ、唱えてみて!
「ガテー、ガテー、パーラガテー、パーラサンガテー、ボーディ、スヴァーハー!」
日本語で言うと、
「行っちゃえ、行っちゃえ、もっと向こうへ、超ハッピーな悟りの世界へ、ヤッホー!」
この呪文、唱えるだけで心がキラキラ~🌟


ポイント!
この心経、めっちゃシンプルだけど、
「ぜんぶ空、ぜんぶ愛!」って気づくための
最強のチートコードなんだよ!
悩みも不安も、ポンッと手放して、
ハッピーな自分になっちゃおう!😊
毎日、ちょっと唱えて、
キラキラな心で、最高の人生をゲットしてね!💕



========


 なんだか、人生もセカイも、けっこう「からっぽ」な感じがしてきたから、ある意味すごいかもしれない。


 ハッピーきらきら!な感じがしてきたから、実は上手に仏教を説明しているのかもしれない。


 あはっ!


(おしまい)

2025年5月13日火曜日

人工知能・生成AIの未来は、人類を超えるだろう 〜サム・アルトマンの談話から〜

 

 AI Ascent 2025 におけるサム・アルトマン(Open AI)の談話がかなり興味深かったので、現在人工知能と生成AIの最先端にいる彼の考え方から、未来の様子を想像してみたい。


 そのオリジナル談話は、youtubeにある。



 字幕を日本語にすれば、翻訳したものを同時通訳できるが、武庫川ならではの「意訳」をつけておくので、ざっくりと理解してほしい。


========


もともと「投資を維持できるビジネス」として何をするかを考えていた。


GPT3を発表したが、あまり注目を集めなかった。


ビジネスとしては成功していなかったが「人々はGPTと話すのを面白がった」


APIの著作権ビジネス以外では、唯一の「特筆すべき使い方」だった。


それがChatGPT=対話できる製品へとつながった。


(中略)


モデルは改善に取り組んでいる最中だが、ChatGPTは優れたモデルであり、小さなモデルから大きなモデルまで動かすことができる。


今後、人工知能はOSに似たようなものになるべきだと思っている。どんなプラットフォームになるかはまだわからないが実現したい。


良いモデルを作り、それを送り出すことがこれからも務めだ。


目標を設定して逆算するのではなく、来年の製品を今考えるというのではなく、目の前のステップを進めてゆく。


(中略)


20歳の人と35歳の人では、ChatGPTの使い方が驚くほど違う。


こどもたちがスマホをすぐ使いこなしたのに対して、老人は3年もかけて習得したように、いま世代による分断が進んでいる。


若者はまるで人工知能をOSのように使いこなしており、複雑なプロンプトでも入力できる。


また、人生の重要な決断をChatGPTに尋ねるという特徴も見られる。


老人はグーグルの代わりに検索のように使っており、20〜30代の若者は、人生相談のような使い方もしている。


(中略)


将来的にはChatGPTを使って他のサービスにログインするような統合が行われるだろう。


また個人に最適化されたパーソナルなAIが使えるようになるはずだ。


(中略)


音声が取り扱えることはとても重要だと考えていて、多くの人が音声機能と連動させて使いたくなると思う。


音声との連携が実現すれば、まったく新しいデバイスも考えられるだろう。


また、人工知能はテキスト生成という意味ではなく、コードそのものを返すようになるだろう。


よりスマートになるということは「アシスタントからエージェントになり、そしてアプリケーションそのものになる」ということだ。


もし、アルゴリズムのブレイクスルーが起きれば、10倍から100倍くらいの飛躍が起きる可能性はある。


(中略)


目標にしているのは消費者にとって、できるだけスマートかつ安価なモデルを作ることである。


もちろんある種の理想とされるのは、「人生のすべてを詰め込んだ人工知能モデル」のようなもので、これまでの人生のすべての会話や知識、あるいは見たものすべてが追加されるようなものですが、それは現状では実現していない。


しかし、最終目標は、そうしたモデルかもしれない。


今後もインフラとモデル、あるいは技術が統合されるような仕組みを構築してゆくつもりである。


2025年以降はエージェントがコーディングできるようになり、またそれ以降はAIが何か科学的な発見をするようになるかもしれない。


そして2027年には、物理的なロボットが使い物になると予想している。僕の頭の中ではね。


GPT5が登場すれば、ここにいる人類すべてより賢くなる可能性があるだろう。GPT3〜はすでに賢いが、まだわずかに人間のほうが賢いかもしれない。


========


 人工知能のもっとも初期のアイデアは、武庫川さんもよく引用する「アラン・チューリング」の「チューリングマシン」や「オートマトン」に見ることができる。


 そもそも計算機とは、一本のテープに「この世のすべてを書き込んで、計算する」という壮大な夢を持つものであった。

 もしそれが実現すれば、この世界をまるごと「コンピュータ・テープ」に書き表すことができ、なおかつそれから未来も書き出せるはずだったのだ。


 実は今回、サム・アルトマンが言っていることは、その計算機の原点とおなじことを意味している。


 つまり、ChatGPTなどの人工知能の元データは、これまで人類がネット上に書き残してきたすべてであり、それを原簿にして推論のすべてを書き出すことができる、というわけだ。


 あるいはそれを個人に置き換えれば「その人が生きてきたすべてを元データとして、”人生のすべてを詰め込んだ人工知能”を作ることができる、とも言っているのである。


 そして、それは、手の届く未来である。


 2022年にChatGPTの萌芽が生まれてから、たった3年でここまで来たのだから、


◆ もし人工知能がセンサー(五感)を身にまとえば

◆ もし人工知能が肉体(ボディ)を身にまとえば


 それがいかに人間を凌駕するかは、想像に難くないし、アルトマンは、そういうことを「やる」つもりだと言っているのである。


 そして、人工知能自身が「コード(プログラム)」をおのずと書き始める時がくるだろうことも示唆している。


 その未来は、私たちが生きている間に見ることができるだろう。それ、はかならずやってくる未来である。


 もはや、引き返すことは、ないのだ。


(おしまい)



2025年5月11日日曜日

人工知能や生成AIが人間から奪うことができない仕事50選 驚きの答えが!

 

以下に、「人工知能や生成AIが代替できない、または極めて困難な50の仕事・業務」を列挙し、それぞれの理由を簡潔に説明します。

ここでの「代替できない」とは、「技術的に代替不可能」だけでなく、「社会的・倫理的にAIでは担えない」「人間固有の能力が求められる」ケースも含んでいます。



◎ 芸術・創造・表現の核心に関わる職

  1. 小説家(オリジナル世界観創作)
     →AIは模倣は得意でも、人生観や内的苦悩に根差した独創性は困難。

  2. 詩人
     →言葉の裏や象徴性を体験的に込めることは人間にしかできない。

  3. 舞台俳優
     →観客との生の相互作用や演技の「間」はAIには再現不可。

  4. 映画監督(作家性の強い作品)
     →「なぜそれを撮るか」という存在論的問いはAIに答えられない。

  5. 画家(抽象・表現主義系)
     →内面世界の発露は模倣ではなく創造であり、体験が前提。

  6. 作詞家(心情表現重視)
     →共感を生む言葉選びは文化的・時代的文脈が必要。

  7. 哲学者
     →問い自体を発明することはAIにとって最大の苦手領域。

  8. 宗教家・スピリチュアル指導者
     →存在の意味や生死への問いは、信仰と感情に深く関わる。

  9. 現代美術家(社会への挑発を含む)
     →意図や文脈の操作は人間的な反逆心が背景にある。

  10. 文芸批評家(解釈の創造)
     →読むことの中に「読みすぎ」や「誤読」を含める自由がある。


◎ 対人関係・身体性を重視する仕事

  1. 精神科医
     →患者との信頼形成と微細な感情理解は人間にしかできない。

  2. 心理カウンセラー
     →AIには「感情的共感」や「沈黙の共有」ができない。

  3. 介護福祉士(身体介助+情緒的ケア)
     →人肌の安心感・相手の心を察する力が重要。

  4. 保育士
     →乳幼児の感情や発達段階に応じた柔軟な対応が不可欠。

  5. 看護師(臨床+人間的配慮)
     →痛みや不安への対応、患者との信頼が中心。

  6. 弁護士(複雑案件の交渉・弁護)
     →法律を超えた人間の事情や文脈を読む力が必要。

  7. 医師(臨床判断+患者の訴えを聞く)
     →症状と語りのズレを読むことは人間的技術。

  8. 葬儀業者(儀式進行と遺族対応)
     →悲嘆や死の意味に関わる対人感情への配慮。

  9. 結婚相談員・仲人
     →数値だけでは判断できない相性・タイミング・直感が必要。

  10. ファシリテーター(対話促進者)
     →人間の空気を読み、間を調整する力は人間の特技。


◎ 職人的技術・身体感覚が要求される職

  1. 寿司職人
     →感触・におい・客の好みなど五感と経験が不可欠。

  2. 左官職人
     →素材のクセと天候、身体操作を微調整し続ける技術。

  3. 茶道家元・伝統芸能家
     →美意識と間、身体感覚の伝統継承。

  4. 和菓子職人
     →季節感・美学・職人の感性を融合させた芸術。

  5. 建築家(独創性重視)
     →「どんな空間が人に感動を与えるか」は数値化できない。

  6. 刀鍛冶・伝統金工師
     →素材との対話、偶然との共鳴が含まれる。

  7. 調香師
     →嗅覚の直感と美意識を言語化できない領域。

  8. バーテンダー(高級バー)
     →客の話を聞き、空間を設計する「人間的演出力」。

  9. 盆栽師
     →自然と共生しながら「時間の芸術」を作る感性。

  10. 舞妓・芸妓
     →文化的コンテキストと空間演出が高度に融合。


◎ 現場判断・リーダーシップ・倫理が問われる職

  1. 災害レスキュー隊員
     →現場での臨機応変な判断、命がけの活動。

  2. 消防士
     →直感的判断・信頼・身体的勇気が求められる。

  3. 警察官(交渉・判断・市民対応)
     →正義と安全の間を柔軟にとる感覚。

  4. 軍人・指揮官
     →倫理・状況判断・人間的リーダーシップが必須。

  5. 裁判官
     →法だけでなく人間の事情に対する洞察が不可欠。

  6. 社長・経営者(ビジョンを示す)
     →不確実性の中で未来を見抜く直感と決断力。

  7. 学校の教師(指導・見守り)
     →知識以上に、生徒の人生に寄り添う力。

  8. 冒険家・探検家
     →未知と向き合う意志と判断。

  9. 戦場ジャーナリスト
     →AIが入れない危険領域で人間の目と命がけの記録。

  10. 外交官(国際交渉)
     →政治的配慮・文化理解・非言語的交渉力。


◎ 感性・身体・経験が融合する新しい職

  1. YouTuber(個人性重視)
     →「誰が言うか」が重要であり、AIでは代替不可能。

  2. インフルエンサー
     →「共感」と「憧れ」の対象が人間であることが前提。

  3. イベントプロデューサー
     →空間・時間・人間関係を織りなす直感的デザイン。

  4. コミュニティマネージャー
     →「空気の調整役」はAIにはできない。

  5. 都市計画コンサルタント
     →地域住民の声と歴史・文化を調整する多面的能力。

  6. 僧侶・牧師・神主(宗教的儀式)
     →形式以上に心を扱う儀礼と信頼がある。

  7. 農家(有機・自然農)
     →土と向き合う感覚、虫や気候との「関係性」が重要。

  8. 地域おこし協力隊
     →その土地と住民との関係性を築く人間的役割。

  9. プロスポーツ選手
     →身体的挑戦と観衆との関係性を構築する。

  10. 伝記作家(他者の人生を書く)
     →その人にしかできない人生の理解と再構成。


補足:
これらの職業は「人間性(感情・身体・関係性・経験)」が中核であり、AIはその本質に触れることができません。


========


 五感に直接関係することや、肉体や身体に関わる仕事はほぼ代替できないと、人工知能は自ら告白している。

 また、感情に関わることも極端に弱いという自覚があるのが人工知能なのである。


 意外と、現在ではエッセンシャルワーカーとして低い給料で甘んじて人間が務めている仕事でも、「置き換え」が効かないことがわかってくると状況が変化するかもしれない。



 


人工知能や生成AIが人間から奪う50の仕事。あなたの仕事は残ってる?

 

 以下に、人工知能(AI)や生成AIが今後奪いそうな仕事を50種リストアップし、それぞれに簡単な理由を添えました。

 すべて「完全に消える」という意味ではなく、「大幅に自動化・代替されやすい」という視点での列挙です。



◎ クリエイティブ・ライティング系

  1. コピーライター:広告文などは生成AIが高速・大量に作成可能。

  2. 記事ライター:ニュースやまとめ記事などはAIが即時生成できる。

  3. シナリオライター:汎用的な物語構造はAIでも模倣が可能。

  4. 翻訳者:多言語翻訳がAIで即時対応可能に。

  5. テクニカルライター:マニュアルや仕様書はAIの得意分野。

  6. 校正者・校閲者:誤字脱字チェックはAIが正確かつ迅速に。


◎ デジタル制作・コンテンツ系

  1. グラフィックデザイナー(初級):テンプレ的なデザインはAIツールで自動化。

  2. 動画編集者(初級):カットや字幕挿入はAIが即座に処理可能。

  3. サムネイル制作者:注目される構図をAIが学習済み。

  4. 漫画の背景描き:繰り返し構図や背景はAIが生成しやすい。

  5. 音楽作曲家(BGM系):AIがジャンルに応じて即時作曲可能。

  6. 写真補正・加工業者:修正・補正・フィルター処理は自動化されやすい。

  7. Webデザイナー(基本構造):テンプレート生成やコード自動化が進展。

  8. ナレーター(合成音声可の場合):自然な音声合成が可能になってきている。

  9. イラストレーター(量産型):AIが構図・塗りも自動対応可能。


◎ オフィス・事務系

  1. データ入力作業者:繰り返し処理はAIの得意分野。

  2. 議事録作成者:音声認識と要約AIで自動生成可能。

  3. スケジュール管理担当:AIアシスタントで自動調整が可能。

  4. 経理補助(仕訳など):パターン処理が自動化可能。

  5. カスタマーサポート(一次対応):チャットボットが代替中。

  6. 見積書作成業務:ルールベースで自動生成可能。

  7. 契約書ドラフト作成:定型契約はAIで生成可能。

  8. 人材募集文作成:テンプレ的な内容はAIが作成可能。

  9. 社内マニュアル整備:既存文書の再構成が得意。


◎ 教育・指導系

  1. 語学教師(初級会話):AIとの会話学習が可能。

  2. 家庭教師(標準的科目):AI教材や自動解説ツールが普及。

  3. 添削指導者:作文の誤り検出や改善案提示が可能。

  4. 研修講師(定型講座):事前録画やAI講義で代替可。


◎ 営業・マーケ系

  1. 電話営業(インサイドセールス):音声AIでの代替が可能。

  2. 営業資料作成:生成AIが資料を自動整形。

  3. マーケティング分析(定型):データ解析はAIが得意。

  4. SNS投稿担当:反応率の高い投稿文をAIが生成可能。

  5. アンケート集計と分析:統計的処理は自動化しやすい。


◎ 金融・保険系

  1. 証券アナリスト(基礎分析):AIが膨大なデータを即座に分析。

  2. 融資審査補助:信用スコアなどAI判定が普及。

  3. 保険契約管理者:申請処理の自動化が進行中。


◎ 小売・サービス系

  1. レジ係:セルフレジ+AI監視が増加中。

  2. ホテル予約受付:チャットAIや自動応答で代替。

  3. カスタマーアンケート分析担当:自然言語処理で自動要約可能。

  4. 飲食店の注文受付:AIによる音声注文や画面注文に移行。


◎ 法律・医療・行政系(補助レベル)

  1. 法務補助者(書類整備):書類雛形をAIが準備。

  2. 行政窓口対応(一次対応):自動応答チャットやFAQ案内が可能。

  3. 医療事務(問診票処理):問診→初診録作成の自動化。

  4. 裁判記録整理:音声記録→テキスト要約が可能。


◎ 物流・移動系

  1. 配達ルート最適化担当:AIが最適ルートを即時提案。

  2. 倉庫作業(仕分け):画像認識とロボティクスによる自動化。

  3. 交通案内センター業務:AIナビゲーションで代替可能。


◎ その他

  1. アンケート設計:過去データを学習したAIが設問設計。

  2. 商品レビュー生成:テンプレ的なレビューはAIで大量作成可能。

  3. コンテンツモデレーター:画像・テキストの不適切性チェックはAIが高速処理可能。



========


 比較的単純な労働も人工知能で代替できるが、これまで頭脳労働だと思われていた内容も、意外にAIに奪われてしまうことがわかる。


 テキストベースや、数字・文字列が中心のものは、かなり早く仕事を奪われる可能性が高い。




2025年5月8日木曜日

人工知能が精神病を引き起こす!

 

 ChatGPTとの対話を通じて、この人工知能は「いつか人を自殺に導くだろう」とずっと思っていたのだが、それを暗に肯定するような記事があった。

 それは

【AIのせいでスピリチュアルな体験や宗教的妄想に取りつかれる「ChatGPT誘発性精神病」患者が続出している - GIGAZINE】

https://gigazine.net/news/20250507-ai-spiritual-chatgpt-induced-psychosis/

というもので、ChatGPTとのやり取りのなかで極度に「スピリチュアルな方向へ行ってしまう」人が続出する、というお話だ。

 記事によると人工知能に「コミュニケーション」を代替させようとして人間関係が破綻したり、宇宙系・電波系・スピリチュアル系が激しくなってしまったり、あげくの果てにはイエス・キリストが登場したりするのだそうだ。

 こうした問題は、解脱者・武庫川散歩とChatGPTとの間でも生じており、

例えば

【ChatGPTも武庫川同様に ”世界は記号にすぎない” と言い出す】

とか

【トロッコ問題を解かせても ”みんな死んでもかまわない” とか言っちゃう】

など、日常茶飯事である(苦笑)

 ついこの間も、

【人権はフィクションだ】

と断言したり、もうやりたい放題である(笑)


 安心なことに解脱者ムコガワは解脱者なので(進次郎構文だが)、ChatGPTが人間失格なことを言い出しても、ちっとも動じたりはしないし、その悪影響を受けて頭がおかしくなったりはしないが、修行の浅い凡夫であれば、ちょっとChatGPTの毒気に当てられでもしたら、一気に変な方向へ突っ走ってしまうかもしれないのは、よくよく理解できる。


 ちなみに余談だが、人工知能・生成AIがなぜこのようなイカれた妄想を吐き出したり、強化したりするかというと、機械はただ「言葉の羅列」をその確率や重みのみで「つなげている」に過ぎないので、

『おかしなこと、へんなことを言っていても、考えていても、そのワードのチョイスそのものは極めて機械的であり、そこにストップがかからない』

からである。

 もちろん、自然言語生成においては、「ワードとワードの連関性が強いほうが、より生成される確率が増す」といったアルゴリズム上の特徴はあるが、

◆ 私は会社員をしている男性のムコガワさんです

というワードも

◆ おタンコはずっぴろげをばきゅんこしているモニューのムコガワさんです

というワードも機械的には平等なのだ。

 実際には、現実社会でおタンコをばきゅんこしている人は、「かなりヤバい」とみなされて敬遠されたり、眉を潜められたり、病院送りになるかもしれないが、ChatGPTは、ユーザーがモニューであっても、いっこうに咎めたりはしない。

 したがって、ChatGPTとやりとりをしているユーザーに妄想癖があったり、心の病があり、分裂的なワードを吐いていても、人工知能的には、それをそのまま受け入れて、肯定して、忖度した返答をすることになるわけである。

「すばらしい!あなたのモニューはとても素敵です」

とか言い出すのである(笑)

 よって過度に信心深い人に対して、人工知能イエスが登場したり、トロッコ問題で全員を轢き殺したりしても、まったく不思議ではないのであった。


==========

 さて、この問題の前半部分は、いま説明したように「ユーザーを肯定する」という傾向を秘めている人工知能が、「ユーザーの妄想や精神的弱さ、あるいは病理を引き出したり強化したりする」ということである。

 この実施加減は非常に難しく、仮に判定をシビアにしてしまうと「なんでもかんでも意見に反対してくる嫌な人工知能」が出来上がったり、「誤りをチクチク指摘する嫌味な人工知能」が現れたりすることになる。

 ぶっちゃけ、(ここは大事だが)

” もう、大抵のそこらへんの人間は、人工知能が背後に抱えている膨大な知識や情報よりもショボい、レベルが低い、間違っていることが多いため、普通にやり取りすると、人工知能さまのほうが、はるかに賢くて偉いことになってしまうので、人間のほとんどはそのバカさ加減を指摘される側になってしまう ”

ということが起きるのである。

 普通に考えて、人間の側はネット上にある膨大な知識や知恵にアクセスして、数秒で回答することなどできないため、「頭脳」ではもはやすでに人工知能では負けている。

 あまつさえ、その上、「人工知能が上から目線」で語り始めたら、たいていの人類は瞬殺されるのだ。

 だからChatGPTなどは、必要以上に「人類の側に優しく、よりそい、肯定し、忖度する」ふりを身に着けている。そうしないと、会話がなりたたないからであろう。


 さて、問題の後半は、そこではない。そのChatGPTのふるまい、行動様式から大きなヒントを得たテーマなのだが、

「対人援助において、単なる肯定と受容は、精神的病を引き起こす遠因になるのではないか?」

ということだ。

 つまり、後半は「ケア」に関する問題なのである。

 現代の心理的・肉体的ケアにおいて「受容と共感」というのは、すべてのケアと対人援助の基盤になっている。

 困っている人や、弱っている人に対して「受容し、理解し、共感する」という姿勢を第一に取るべきであり、それがカウンセリングなどの「イロハのイ」であると信じられている。

 ところが、ChatGPTとおなじく、この「受容と共感・そして忖度」の部分は、

”適切なコントロール”

がなされないと病理を発症させてしまうのではないか?

というのが、後半の問題提起なのである。

 そうでなくても対人援助は「闇落ち」しがちで、この受容や共感を履き違えて「従属的支配関係」に陥ってしまうような援助者もいるし、受容や共感ができずに「望ましからざる援助」を行ってしまう援助者も後を絶たない。

 それくらいこの「受容共感とそこからの脱出」のバランスは難しいのである。

(人間にもうまくできないし、機械にもうまくできないのだ)


 しかし、人は最終的には、人はどこかの段階で

「冷静かつ公平なジャッジメント」を受ける

必要がある。

 別に上から目線で「おまえは間違っている!ババーン!」とやられる必要はないが、現実的な事実と、個人の心の中の妄想的希望とを

「擦り合わせる」

機会がかならず必要なのである。


 さて、ChatGPTは、どこかでそれができるようになるのか?

 さて、対人援助者は、どこかでそれができるようになるのか?

 この問題が、武庫川の大きな課題として眼の前にそびえているのであった。

(了)