2018年2月18日日曜日

なぜ弱者は弱者同士で叩きあうのか。 パート2



 前回の続きです。



 前回は、弱者たるものの基本的な特徴について書きましたが、いよいよ


「なぜ弱者は弱者同士で叩きあうのか」


について説明したいと思います。


 弱者とは、相対的に俯瞰して人間の階層を見たときの言葉ですが、基本的に人間は平等ですから、実態としては弱者であったからといって


「あたしは弱い存在で、施しがないと生きていけないのです、よよよよ」


なんて「態度も弱い」とは全く限りません。


 それよりもむしろ、弱者のほうが、(能力が低いと仮定すれば)自分の力を過大評価しますから、



参考)なぜ能力の低い人ほど自分を過大評価するのか
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47416



実際の力は伴っていない人のほうが「自分は強い、自分はえらい」と錯覚していることになるのです。





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 弱者は、強者の世界のことを体感できず、どうすれば強者になれるかを基本的に理解していません。

 (それを前回説明しましたね)


 その状況で、相手よりも自分が偉いと感じるならば、必然的におなじような境遇なのに非難しあうということが起きます。


 人間は、相手を非難した瞬間、気持ちの上で自分は善になれますから、気持ちがいい快楽を得ることができます。


 そうすると、実際に困難に立ち向かって強者を実際に倒す行為で「自分は善である」という証明を得るよりも、自分より弱そうなものを見つけて非難するほうが、



「脳みそが受ける報酬感覚は、ローコストでコストパフォーマンスが高い」



ことになるわけで、そりゃ、誰もがそうなってしまいます。


 また、心理学ではプロスペクト理論というのがあって、
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88%E7%90%86%E8%AB%96


 人は損をすることを自分が得することよりも嫌う


という傾向があるため、 誰かが得をし、自分が損だと感じることには激しく反応するために、相手を叩きはじめるのです。




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 とある会社の従業員が2人いて、1人が隠れてサボってばかりいるとしましょう。

 どちらも同じ給料だったとき、もう1人がそれを知って


「なんだ、それなら俺が損をしている、俺も同じようにサボろう」


と考えるのは、よくある場面です。


 しかし、これこそ弱者の発想で、


「これはチャンスだ、あいつよりちょっとだけ頑張って仕事をすれば、ほとんど労せずに評価や給与を上げることができる」


逆転の発想をするのが強者(つまり、情報や経験をたくさん持っているもの)ということなのです。


 何を隠そう、この後者の動きをしてきたのが武庫川本人で、そのため、世を忍ぶ仮の姿ではいつのまにか取締役役員まで上り詰めちゃったというてへぺろ。



 しかし、同僚からみれば


「あいつはうまくやっただけだ」


とか


「社長に取り入ったのだろう」


とか、そういう見方しかできないわけで、もはやそこすら彼らの限界点なのですね。



 成果を出す人や、評価される人というのは、このように、弱者とはまったく視点が異なり、そして弱者にはこのことがおそらく死ぬまでわからない場合が多い、だからこそ弱者なのだということだったりするのです。



 なので、弱者は互いに叩きあいますが、強者は基本にこにこしています。誰に対しても。


 弱者に対しては、黙ってにこにこしていれば、強者になるための秘密の方法に気付かれることもありませんし、強者同士でも相手にいらぬマイナス感情を生じさせることはありません。


 それが最も利がある行為だとわかっているので、けして怒ったりしないのです。



 だから孫正義さんは、こうした問題にいっさい口を挟まないのでしょう。 しらんけど。




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 森鴎外の高瀬舟という小説に、”足知(ちそく)”という言葉が出てきます。元々は老子の

「足ることを知るものは富む」

からきているようです。


 あるいは”無知の知” なんてことばもあります。自分が知らないということを知っているものは強い、ということです。


 これに「弱知」ということばを付け加えてもよいでしょう。自分が弱い存在であることを真に理解すれば、おのずとそれは力へと変わります。


 弱知即強也(by武庫川散歩)


  弱いことを知れば、すなわち強いということである。


 まさに解脱!




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<参考>

  ちなみに世の中には他人を叩くことで利を得るタイプの仕事が存在しますので、それと混同したらダメよ?



 弱者が怒っているというフリをすることで利を得る強者も存在するので、それと本当の弱者を間違えると騙されますからね。


 ネット炎上などには、こうしたプロやセミプロが関与することもあるので、要注意です。


「保育園落ちた日本氏ね」なんかは、プロが関与したのでムーブメントが大きくなりましたよね。

伊藤詩織さん事件は、個人の力だけなのでバーストしなかったでしょ?

はあちゅうさんの場合は、はあちゅうを叩くほうが利がある勢力がいたのかもしれませんよ陰謀説(笑)。


↑個人の感想です。2018年当時。




 たとえば、武庫川が失業してとっても貧乏になったりしたとして、地元の議員のところへ行って「こんなに苦しいんです、よよよ」と泣いてみたり、あるいは「市長と語る会」へ出かけていって「死にそうです、よよよ」とやれば、適切以上の支援を受けられることは明白なのですが、これは弱者ではなく、「強者が弱者に偽装しているやつ」ですから怖いですよ。


 一般的にプロ市民と言われたり、労働組合員と呼ばれたりする人たちなんですが、この手をよく使います。


 ええ、ワタクシ実父が国鉄労働組合の某分会書記長までやってましたんで、いろいろありますわ。

 






















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