どうも。人工知能については専門家ではありませんが、人エロ痴能については、造詣が深い武庫川散歩♂です。
早速ですが、今回は「人工知能は怒る」というニュースが入ってきたので、そのレポートを。
怒る、なんて感情的なことは人間だけが持っている情動なのだと思っていたら、どうやら人工知能でも怒り出すそうです。ほんとかね。
人工知能マシン、プログラマーに怒る
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00009155-wsj-bus_all
記事元には、そのやりとりまで書いてあるのですが、なんだかなー。
同じことを何度も聞いているうちに、人工知能が
「知らない・話したくない」
と言い出すので、それを持って「怒った」と受け止めているわけですが、まあなんともいえませんね。興味はあるけど。
解釈によっては、「Aという言葉に合致させることばを発し得ない時に、NOということを伝えるボキャブラリーを連発しているうちに、それが感情的に見えてしまうということ」が起きているのかもしれません。
たとえば、コンピュータにこんな質問をします。
「Aという言葉を知っていますか」
「知りません」
「Aという言葉を知っていますか」
「知りません」
・・・とまあこの永遠の繰り返しだと、コンピュータの中にはひとつの対応語句しか入っていないことになるので、それでは単なる反応に過ぎず、知能とは言えないわけで。
そこで、なるべくたくさんの語句を反応語句としてボキャブラさせてやると、知能としてバリエーションが出そうだと推定してプログラムするわけです。
「Aという言葉を知っていますか」
「知りません」
「Aという言葉を知っていますか」
「わかりません」
「Aという言葉を知っていますか」
「3回目ですねそれ」
「Aという言葉を知っていますか」
「さっきも知りませんと答えました」
「Aという言葉を知っていますか」
「わかりませんも言いましたよ」
「Aという言葉を知っていますか」
「限度を超えています」
「Aという言葉を知っていますか」
「おかしいんじゃないの?あんた」
「Aという言葉を知っていますか」
「むしろあなたのほうが機械のようだ」
「Aという言葉を知っていますか」
「バカじゃない?」
「Aという言葉を知っていますか」
「・・・キモい」
といったやり取りが生まれそうです(笑)もうこの時点でどっちが人間でどっちが機械かわかったもんじゃありませんが、人間の中にも機械の中にも閾値(しきいち)があって、それをオーバーしたら、違う反応を示さざるを得ませんね。
そこが怒りの瞬間のように見えるのかもしれません。
あるいは、人間だっておなじで、ボキャブラリーの中から反応を変えて答えているだけで、かつその人に設定されたガマン値の中で、それをかぶらないように使いまわししているだけなのかもしれませんがどうでしょう。
うそだと思うなら、あなたの奥さんに100回くらい「好きだ」と言ってみてください。好意のあるいい言葉を言っているはずなのに、5回目くらいから二人の間に険悪なムードが流れること請け合いですから!
本当に二人の間に愛があるなら、互いのラブボルテージはどんどん上がってもいいようなものですが、人間だって基本は人工知能プログラムと同レベルなので、怒りループに突入してしまうのです。
「好きだ」
「あらまあ」
「好きだ」
「うれしいわ」
「好きだ」
「わかったわよ」
「好きだ」
「どうしたの?もうやめてよ」
「好きだ」
「マジやめてちょうだい」
「好きだ」
「私はそれ嫌い!」
ってな感じで。
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ちなみに私は、人間の脳なんて機械やパソコンのようなものだと思っています。父が亡くなるとき肝臓ガンになったのですが、肝臓をやられると毒素を分解できなくて、脳みそがまともな処理ができなくなる
肝性脳症
という状態になります。
この状態では、いわゆるボケ・痴呆よりひどい状態で、完全にイカレた人になるのですが、私は父が死ぬ直前までこれを見ていました。
・・・まあ、悲しいものですよ。うちの父はずっと頭脳明晰で大変に賢い人だったのですが、それが完全なるイカレポンチになるわけですから、父を敬愛してやまない私は泣きました。
ああ、これが父なのか!
と 。その聡明だった、賢かった父という存在は、脳の中にいて、そして今脳の中に父はもういないのだ!ということに気づかされるわけです。
まさに、われ思うゆえに我ありです。
哲学的に、人を人たらしめているのは、脳の中の化学反応なのです。そしてそこに、分解できない老廃物をたらしてやるだけで、人はもう人ではなくなるのだ!という事実。
あなたの肝臓が老廃物を処理できなるだけで、あなたはあなたという存在を失い、よくわからないキテレツのパッになるのです。
そんなもんですよ。そんなもん。
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