2014年2月14日金曜日

■<11-1>~世界でいちばん小さいものとは~ 「これがサイバーパンク解脱だ!」

 おひさしブリーフ。下着はトランクス派の武庫川散歩です。

 しかし、解脱して超越した発想を用いて言えば、下着と我との境界はあってなきがごとしであり、パンツは穿いていようがいまいが、その本質においてはノーパンとあまり変わらない・・・・んなわけあるか!

 
 バレンタインデーなのに、のっけから下品なツカミで申し訳ありません。ちなみに、バレンタインデーというのは、ローマの神を称える異教の習慣であり、それを巧妙に邪悪なキリスト教徒の一部が取り込んだものであるので、


 バレンタインデーにチョコを送ったり貰ったりするやつは、ローマ教徒以外みんな地獄の炎に焼き尽くされるがいい!


 って、ことで。嘘だと思うなら調べてみなさい。

 けして、ひがみではない。ひがみではない!


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 さて、そんな妄言は横に置いておいて、今日はサイバーパンク解脱の、最も中心となる考え方についてさくっと説明しようと思います。


 このセカイが、とある神様によって創られたのか、それとも勝手にできたのかはさておき、まずは古代から人がずっと悩んで、そして研究し続けてきた壮大で矮小なテーマについて考えましょう。



 それは、このセカイは何からできているのか!


ということです。


 このセカイの科学というのは、究極的にはこのことばっかり考えていると言っても過言ではありません。人類の歴史の中で、常に考え続けていて、まだ答えが明確には出ていないのが

「セカイで一番ちいさいものってなあに」

ということなのです。


 ちなみに、この質問を使えば、少なくとも彼氏彼女が「アホかどうか」を簡単に判別することができます。

 まずはこう尋ねてください。


「この世で一番ちいさいものってなあに?」


「・・・・・・うーん。原子(げんし)とか?」

と答えたら、あなたの彼氏彼女は、まあ普通の人です。



「・・・・・・うーんと。アリ(蟻)!」

と答えたら、あなたの彼氏彼女は、確実にアホです。


 うそだと思ったら試してください。アリと答えるヤツは、確実にアホです。これ以上付き合うのは、やめておいたほうがいいです。



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 さて、このセカイで一番小さいものは、原子やら素粒子やら、いろんなことが言われていますが、まだ確実に全てがわかったわけではありません。

 しかし、何かちいさい粒か、もしくはひものようなものがあって、それらが組み合わさって、私たちの宇宙ができているらしい、というところまではわかっています。

 この間「ヒッグス粒子」という凄い粒つぶが、どうも発見できたらしい、ということで世界中でニュースになっていましたが、これは「質量(重さ)をもたらす粒子」のことで、どうして我々の世界に「重さ」があるのかを説明することができる、ということで盛り上がっております。

 ヒッグス粒子については、わかりやすい例えがありました。↓


gigazine より 「ヒッグス粒子とは雪のようなもの」
http://gigazine.net/news/20131009-what-is-the-higgs/


 それはともかく、一番小さい粒子とはどんなものでしょうか。その性質を次に挙げてみましょう。


① それ以上小さくならない。つまり、それ以上壊れない。

② 粒子は、1種類かもしれないし、複数種類あるかもしれない。

③ 粒子は組み合わさって、より大きなユニットを作ることができる。



 基本的には、これだけです。この宇宙で一番ちいさいものは、この性質を利用して、互いにより大きなユニットを形成しています。

 いちばん小さな粒子が、1種類なのか、それとも違うのかはまだよくわかっていません。ただ、現時点で判明している「素粒子理論」では、何種類もの「最小っぽい粒つぶ」がわかっていますので、おそらく複数種類あると思います。


 この一番小さい粒子が何なのか、が今回の一番のテーマです。


 私は、18歳の時に、この粒子についてとても面白い「思いつき」を想起しました。実は、この考え方が、サイバーパンク解脱、の核となる理論の一部なのですが、それは

 
 この一番小さい粒子は、「記号」に似ている


ということでした。


 記号というのは「123」とか「あいう」とか、文字や数字を包括したいわゆる「記号」です。もちろん、記号は、本来何か物理的な本体があって、それを指し示すために後から貼り付けた伝票のようなものなのですが、とにかく、今はふつうに「記号」だと思ってもらってかまいません。



 ①記号というのは、壊すことができません。


  たとえば「あ」という記号は、「横棒と縦棒とまるいの」に分割して描くことはできますが、分割されたものは「あ」という記号としての働きを全く失います。つまり、「あ」はそれ以上壊せない状態で「あ」としての記号力を発揮します。そして、誰も「あ」を壊すことはできません。


 ②記号は、1種類でも働かせられるし、複数種類でも、もちろん働く。

  たとえば、コンピュータのデジタル世界は「0と1」だけで表します。2種類の記号のように見えますが、電圧が「あるとない」状態で働かせる場合は、実は電圧が「ある」という1種類だけで機能します。(ないほうは、何もしないだけ)

  「ひらがな」という文字記号はざっくり50音あります。アルファベットでも、ローマ数字でも、複数記号で状態を表します。


 ③記号は、組み合わさってより大きなユニットを作ることができます。(機能します)

  たとえば、「あ」だけでは無意味つづりですが、「あした」というユニットを作れば、意味を持って機能します。「あなた」でもいいです。「あんぽんたん」と長いユニットも作れるし、「あめ」という短いユニットでもOKです。


 
 ほら、なんだか「一番小さいもの」は「記号」の働きと似ていませんか?


 もちろん、記号というのは、先ほども少しだけ説明したように「単なるラベル」に過ぎません。


 リンゴ本体を見て、それに「apple」というラベルを貼るか、「りんご」というラベルを貼るか、それは好き勝手にやればいいことです。そして、ラベルはけして、リンゴそのものではありません。

 なので、本来は「ラベル」に振り回される必要はないのですが、実際問題として、私たちの住む世界のコンピュータの全てで、その「ラベルがあたかも実体そのものかのように機能している」ことに、すぐ気付くと思います。

 
 ドラゴンクエストでも、ファイナルファンタジーでもいいです。RPGの世界は、電子回路と記号によって作られた「物理的には存在しない」世界です。

 しかし、ゲームの中で、あたかも空間と世界が存在しているかのように、振舞うことができます。

 したがって、ゲームの中の世界は、私たちの住む世界とはまったく切り離された「ラベル(偽者)」の世界ではあるものの、その内部の世界だけ見れば、あたかも存在する「空間」のように設定することができているのです。

 
 もっと言えば、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーの世界は、ゲーム機のコンピュータの電源を入れた状態でこの世界に「成立」しているわけではありません。

 電源が切れていても、その内部世界は「そこに設定されて、ある」「そこに存在している」と考えることができます。

(このあたりはちょっと哲学的になってきますよ。頑張ってついてきてね!)

 さらに言えば、プログラマーが「プログラムを書いた時点」でドラゴンクエストの世界が、すでに「そこにある」と言えるわけです。

(ハードウエアがなくても、ソフトウエアが完成している時点で、ゲームはそこにある、ということ)


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 18歳の私が、最初の「発見」をしたのは、まさにその瞬間でした。解脱への第一歩と言えるでしょう。

 その時武庫川散歩少年は思ったのです。

「もしかしたら、この世界は『存在しない』かもしれない」

と。

 もう少し、詳しく解説します。

 この世界の成り立ちである、一番小さいものが「記号」に似ているとしたら、いや、逆に「偽者のラベルとしての記号」どころか、実はこのセカイが「単なる記号」で、何者かによってプログラミングされた「ゲームの内部」のようなものかもしれない、と思ったのです。


 だとすれば、プログラムと同じように、ハードウエアにおいて走らせても成立するし、ハードウエアがなくて、アルゴリズムを組んだだけでも成立するように、このセカイは「物理的に存在しなく」ても、論理的に存在しさえすれば、僕らはここにあるように感じることができる、と考えたのです。


 もうちょっと平たく言い換えます。


 神さまというプログラマーがいて、そのプログラマーが僕らの世界をプログラミングして創造したとして、ハードウエアを伴って物理的にこのセカイを作ってもいいし、アイデアだけまとめてソフトウエア上だけでこのセカイをプログラミングしてもいい、ってことになり、つまり・・・。


 神様が「このセカイがこんな感じでこういうふうにあればいいよね」と頭の中でイメージしただけで、このセカイは成立するのだから、


 このセカイは「物理的に存在しなくても、ここにあるように僕らは感じ取れる」ことになる!


と気付いたのです。


 つまり、このセカイは存在しないかもしれない。そう、存在していてもしていなくても、どっちでもいいくらい「かなり、その両者は二アリーイコールである」と。

 
 ズバーン!ババーン!ドッカーン!


なひらめきです。このことを思いついた時には、散歩少年はかなりうちのめされてクラクラしました。


生きてる意味なんてないじゃん!


とまで中二病全開の叫びを発してしまったほどです。



(つづく)
 





 

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