2018年8月6日月曜日

洗脳型社畜と、強権トップダウン会長・社長は相性がいい 〜ボクシング連盟と管理職養成学校の話〜




 解脱者は関西地方に住んでいるので、朝からよみうりテレビの「す・またん」を見ながら、「さて、行くか」と出勤するのですが、今日は



 管理職養成学校


の話をやっとりました。明日もこのレポートは続くそうです。




 管理職養成学校とはなんぞや、というと、簡単に言えば



「洗脳テクニックのオンパレードを尽くして、達成感や一体感、社畜感を養成するもの」



であります。簡単に言えば、マインドコントロールのようなことをして、


「管理職としてのやる気・心構えを養い、ついでに部下に同じようなことを強いる人間を育てる」



ことを目標としております(苦笑)




 番組内容のまとめは


gooテレビ番組
https://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/ytv/121/734623/



にあります。



 こうしたカルト的手法を用いた「人材研修」は、いわば軍隊手法の応用ですね。



 どんなテクニックが駆使されるかというと



■ 外界との遮断(携帯電話等を取り上げる)


■ 反復行動の徹底(屈伸運動などを体力の限界まで繰り返し行う)


■ 集団内での相互監視と連帯責任(パノプティコンの応用)


■ アメとムチ、徹底した他者からの自己否定と受容(怒鳴ると抱きしめる)


などなどです。



 これをやられると、まともな人でも簡単に洗脳されちゃいます。




(どういう仕組みで運営がなされているかは、体験者によるレポートもあります。


https://anond.hatelabo.jp/20170222054400






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 まあ、こうした人材研修や、自己啓発的セミナーがあることは、まあよいとして、こうしたセミナーを受けることが



「管理職として、ふさわしい。求められている」



とするならばものすごいことですね。



 偶然ながら、おなじ番組のテレビニュースで、ボクシング連盟のY終身会長の話がさんざん取り上げられていますが、



「ああいう強権トップと、自己啓発社畜は、抜群に相性がいい」



ということは頷けるでしょう。



 トップにそれほど才覚がなくても、組織は完璧に機能します。だって、部下たちは自ら主体的に軍隊的規律で行動するわけですから。






  もっとおもしろいというか、恐ろしいのは、軍隊的規律と、社畜マインドコントロールをよしとして、



「その研修を受けてこい」



と命じる大企業がたくさんあることが、この国の真実なんですね。



 この国では、「強権トップダウンと、社畜的マインドコントロール人間が求められている」ということなのでしょう。えらいことです。




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 逆に言えば、昨今になってY終身名誉会長やら、N大スーパー理事長やらが批判非難されはじめたということは、



「強権リーダーシップと軍隊まがい組織」



にヒビが入りはじめたことを意味するのかもしれません。こうした事態が続くと、古い時代の人間は、



「新入社員がすぐ辞めたり、上意下達の理論が崩れたりするのならば、これからの日本社会は組織が成り立たず衰退するだろう」



と言い始めると思いますが、たぶん大丈夫です。




 強権組織が目指す理想型は、ある種の「統率が完璧にとれた軍隊」であろうと思いますが、統率された軍隊が世界の紛争において勝利したのは、第二次世界大戦までで、その後はみなさんご存知のとおり、



「統率されたアメリカ軍がベトナム戦争でゲリラに負けた」



ように、「強権組織はゲリラより弱い」ことが証明されているわけですね。



 あるいはその後の紛争でも、アメリカをはじめとした連合国軍は、世界各地の紛争をきちんと制圧できていません。



 もっと近年になると、



「統率された国家や軍は、テロリストを阻止できない」



こともわかってきました。



 ゲリラやテロリストが、なぜ強権的統率軍よりも結果を残すのか(つまり、安全を脅かすのか)というのは、コンピュータの歴史とも同じなんです。




 中央集約型スーパーコンピュータよりも、分散型ネットワークパーソナルコンピュータが普及したように、



「統率された指示系統よりも、単体で処理できるシステムのほうが、機敏で柔軟である」



ということは、コンピュータという複雑な「システム組織」では証明されているのに、人的組織ではまだ「旧来の組織のほうがいいのではないか」という錯誤がまかり通っているわけですね。



  ましてや、パソコンを通りこして、現代はスマホで、あるいはこれからはどんな機器にもコンピュータが潜り込んでいる時代ですから、いっそう



「情報の処理と、何かを成し遂げるには、ゲリラ化・テロリスト化が進む」



 と言えるでしょう。




 これからの社会は「統率なきカオス」の時代がやってくることは確実です。



 ですから、どんなに強権コワモテのリーダーに対してであっても、一旦パワーバランスが崩れると「反旗を翻すゲリラたちの証言や蜂起」は、つぎつぎに沸いて出てくるわけです。





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 今、日大の対応やボクシング連盟のいざこざに対して笑っている組織の長や、会社の上層部の方もたくさんいると思いますが、実はこのムーブメントは、あなたの会社や組織にもじわりじわりと侵食している最中です。




 神を信じればテロは可能だ!



と感じることとまったく同じように、



 自由を求めて社畜を辞めよう!あるいは組織に打撃を与えよう!



と考える個人は、どんどん増殖しているからです。



 これは一種の宗教的イデオロギーのようなものですから、どんなにあなたの会社が



「それはおかしい。どうして組織を壊して成果を失うようなことをするんだ!」



と考えても無駄です。 それはあなた方の宗教的論理であって、若きテロリストたちは、まったく異なる論理を感じているからです。





 こうした事態に備えるには、早くから、私のような解脱者を活用して、御社の宗教的論理の再構築を成すべきでありましょう。なんてねー。うふふ。



 



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