2018年8月20日月曜日

”パクリを止めるな!” 大ヒット「カメラを止めるな」盗作疑惑が、面白くなってきたぜええ





 毎度おなじみ解脱者の武庫川散歩でございます。



 先日のブログで映画「カメラを止めるな!」が面白かったよ~というあまりにも俗っぽい話を書いたのですが、このオハナシ、さらに面白くなってきたので、思わず



 還俗して



しまいそうなくらい!ぞくぞくしますね~。 



 ムコガワさんは、本来解脱者ですので、俗世で行われていることについては、基本「諸行無常でどうでもいい」というスタンスなのですが、その昔、まだ俗世にいるころには、クリエーターのまがいものみたいなことをしていたこともあって、この手のお話は好きなんです。




 さて、何が問題になっているかというと、「カメラを止めるな!」という映画の構成や展開、あるいは根幹の構造が


劇団PEACEの舞台 「GHOST IN THE BOX!」


をパクっているのではないか、という疑惑なんですね。



 しかし、上田監督自身が、この演劇に着想を得たと自ら言っていますので、



「パクリかパクリでないか」


については、 



 限りなく透明に近いブルー



くらいには難しい問題でしょう。↑意味不明やわ。









 話の経緯は、



■ 上田監督はもともと舞台の「GHOST IN THE BOX」を映画化したかった

■ オリジナルの演劇の脚本家らとプロジェクトをスタートさせたが、頓挫した

■ そこで改作改変して、「カメラを止めるな!」を仕上げた



という流れです。


そのため


「オリジナルと言えるくらい元の作品と変わっているか」

「オリジナルの要素を引き継いでいるからパクリか」


の判定というのは、難しいしきわどいし、解釈にもよるところ。






 前回の記事にも書きましたが、構成としては「涼宮ハルヒの憂鬱」でもあるし、独自性が高いかどうかも、議論の余地があるでしょう。


(しかし、それを言えば、小説や物語のプロットなんて、もはや出尽くしているのです。前半で物語を提示して、その裏側を後半で示す、なんてのは、わたくしムコガワ散歩でもやってます。 


 ここで番宣!「ヤンキー小田悠太の慟哭」「ヘビメタ野々村吉雄の絶叫」も読んでね!!



■ ヤンキー小田悠太の慟哭
https://satori-awake.blogspot.com/2018/03/blog-post_23.html


■ ヘビメタ野々村吉雄の絶叫
https://satori-awake.blogspot.com/2018/05/blog-post_19.html     )







 古くは、「ジャングル大帝」を「ライオンキング」がパクったのではないか疑惑などもありましたが、あれとおんなじです。


 まあ、揉めますわな。



 もちろん、元ネタ側の方にも、熱い思いはあるわけで、



映画「カメラを止めるな!」について

https://note.mu/rookey/n/ne25a640b8cc7


(原作サイド、和田さんの記事より)



こちらの言い分もぜひともご覧ください。




==========





 ムコガワは、解脱する前は、クリエーターの切れ端のようなボロ布だったので、監督をした上田さんの気持ちもわかります。

 恐らくは、元の舞台がものすごく面白かったので、「自分もこんなのをやりたい!」と感じ、それを実行していったわけです。


 もうやりたくてたまらなかったので、どんどん突き進んだら、権利関係とか「手間のかかるところ」「冷静にならねばならぬところ」がおろそかになってしまったのでしょう。


 また、本人が公言している通り、インスパイアされた元ネタには「三谷幸喜」さんの作品もあるようです。


 おそらくはショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな」(1991年)でしょうし、タイトルにもその影響があります。


 (もちろん、「GHOST~」のほうも「甲殻機動隊」が元ネタですな)



 ものづくりというのは、どうしても先行した作品に影響を受けて、それを模倣するところから始まるので、インスパイアやオマージュというのは多々生じるのが当たり前なのですが、この手の話でポイントになるのは、いつもおなじ観点です。



 それは、



「先行者や、自分が影響を受けたものについて、尊敬があるかどうか」



に尽きます。


 今回のトラブルは、そのあたりを具体化するときに、「筋を通せたか」があやふやになっているので、上田監督のみならず、プロデューサーにも不備があったようにも思います。



 その意味でも、あるいは映画そのものもですが、全体を流れるテイストが



「よくも悪くも素人くささ、素人っぽさ」



がいいんです(笑)



 私は好きです。意外と。こういうトラブルが生まれるところも、業界に慣れてない感じが、たまらないですね。


 これぞ「ザ・セミプロ」というか、「ザ・ハイアマチュア」というか・・・。



 業界の大人の階段登る♪ということをきちんと手順踏んでやっていると、大手のPなんかがそのあたりをちゃんと教えてくれたり、権利関係を指図してくれたりすることもあるでしょうが、逆にそうしたトラブル回避を真面目にやろうとすると



「いろいろ問題があるので、やめとこう」



となるのが大人の世界なので、「カメラを止めるな!」がこうして表に出てきてしまったのは、ある種の偶発的事象として、観客としてはラッキーです。



 もう、あとはムコガワが便乗して



「亀田を泊めるな!」


とか、


「コアラを食べるな!」



とか 



「かよこを脱がすな!」










とか、そういうのを撮りたくなってきてうずうずします。




 まだまだ、この話、カメラを止めちゃあ、いけないぜ。オチまで見逃せない。

















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