東洋経済オンラインさんで、またあの「中島義道」さんが面白連載をやらかしてくださっているので、ご興味のある方はご一読あれ。
中島義道さんを知らない人もいるでしょうが、
知らんのやったら帰れ!
とは申しません。(申しとるがな)
ええ、この世界はどうせ死んでなくなるんだもん。はあと。ということをモットーに生きておられる哲学の先生です。ああ、もしかしたら本人は先生だなんて思ってないかも。
そう、簡潔に言えば 哲学な人 ですね。
そんな中島センセイの新連載は
哲学塾からこんにちは
http://toyokeizai.net/category/tetsugakujuku
から読めますのでどうぞ。別に私は回しもんではありませんが、どうぞ。
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さて、当ブログのファンなみなさんにとっては、中島氏のある種の面白さについてはすでにご存知でしょうが、上の連載では哲学を求めていろんな
変なヤツ・いかれたヤツ・コミュ症な人たち
がやってきては、消えてゆくさまなどが描かれています。
まあ、そうした愉快な仲間たちを、どうでもいいと思いながら一喝しておられる話が多いのですが、ぶっちゃけ、中島先生は結果として至極まっとうなことを言っておられることに、読者のみなさんはお気づきでしょうか?
真の哲学者になるにはどうしたらいいか!
いいですね。私もどちらかというと宗教家としてはたいしたことをするつもりは毛頭ないので、(いえ、頭に毛はあります)、せめて哲学者として生きてみようかな、と思ったり思わなかったり。
しかし、中島氏によれば、真の哲学者になるにはいくつかのルールがあるようです。
① まず、自分の中に強い哲学的問題・課題があること。
② 他者とコミュニケーションがとれ、凝り固まった自説に執着しないこと。
③ これまでの哲学者の唱えてきた話をきちんと踏まえていること。
④ 主観的世界を客観的に説明できること。
など。
これ、面白いですね~。哲学者として、必要な「哲学的なその人なりのツボ」があるのはまあ、いいでしょう。しかし、自分のことばっかり話して他人の言うことをまったく聞かず、おまけに哲学の歴史について勉強もしておらず、自分の世界だけで逝っちゃってる、ヤツが多いから
そいつらはダメだ
と一喝なさっているのです。
いやいや、哲学者以前に、ふつうの社会人としても彼氏としてもダメじゃん。
ということはですよ。中島氏ほどの倒錯的哲学者をもってしても、
「人間として基本ができてないと、哲学もクソもねえよ」
ということが結論なのだとすれば、すごいことです。
そもそも、ふつーの人から見ると、哲学者なんてのはすっごい変わっていて、話が通じなくて、なんだかすごそうなことを言ってるけど、さっぱりわからない人種なんだとおもいがちですが、そうではないということなのです。
目的意識がハッキリしていて、相手の意見をきちんと受け入れ、過去の資料をしっかり頭に入れながら話し、とても説明がわかりやすい人
がベストな哲学者なのですから、 まるで、
すっげーデキる営業マンとか、すっげーいい人なビジネスマンとか、そもそもモテルよね彼
ってことですよね?結局。リア充じゃないですか。
・・・・そういうのが全然ダメだから、哲学の道へ入ろうと思っている人には、完全に
氏ね
と言っているようなもんです(苦笑)
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さて、そんな人たちを尻目に、その上で「より一層哲学者たる者」とはどんな人たちかを説明なさっているので、ぜひこれもどうぞ。
本物の哲学とは。
哲学のコア(中心)部分とは。
そんな話が出てきます。
中島氏によれば、究極的には「存在」と「認識」の話こそが哲学のコアだと言っておられます。
存在、つまり「あるとはどういうことか」です。
認識、つまり「いるとはどういうことか」です。
あるのか、ないのか。わかるのか、わからないのか。 同一なのか違うのか。
そうした単純な問いが、哲学の本質だといいます。
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当ブログのファンであれば、「ああ、なるほど」とちょっと腑に落ちた点があるのではないでしょうか。
「ああ、存在と認識の話は、「色即是空・空即是色」に似ているな」
とか
「この世界は存在するのかしないのか、いっつも武庫川散歩が言ってるやつだな」
とか
「いちばん小さいものは、それ以上壊れないとしたらそれは何なのか」
とか
「武庫川散歩が、存在しないのに『いる』と感じているこの人生はなんなんだ、とかほざいてるな」
とか。
そう!実はこのブログで話していることは、宗教のようでいて哲学の話だったりもしたんですね~。
武庫川散歩は、いつも考え続けています。もう、とりつかれています。
この世界は何なんだ!
この世界を知覚しているワタシは何なんだ!
この世界は存在しているのか!
このパンツは、誰のなんだ!
そして、あんたは一体誰なんだ!
まあ、そんなことを日々夢中になって考え続けているのです。
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