2018年3月14日水曜日

ホーキング博士が亡くなられました。



 車椅子の天才物理学者としてよく知られるスティーブン・ホーキング博士が亡くなられたそうで、お悔やみを申し上げます。



 ホーキング博士といえば、「ブラックホール」についての言及が有名な方で、メディアにもよく出ておられたので、知っている人も多いと思います。



 とはいっても、私のような世を忍ぶ仮の姿で暮らしている庶民としては、ホーキングの言う、「無境界境界条件」とかなんとかについては、全然理解できないのでスルーです。



 ただ、この世の成り立ちを解明する、解脱者の立場としては、ホーキングの言うところの


「この世界の始まり」とか


「時間順序保護仮説」とか


については、一定の解説を行っておく必要がありましょう。


「武庫川宇宙を勝手に語る」なので、ホーキングの説と厳密に合致しているかどうかは、怪しいものですが。




 ホーキングの主張についてはウィキに素人さんでも分かりやすい例題が載っていたので、それを引用しながら書いてゆきたいと思います。




 たとえばこれ。ホーキングによれば


”時間順序保護仮説によって過去に戻るタイムマシンは不可能という立場をとっている。これは「我々の時代に未来からの観光客が押し寄せたことはない」ことからも裏付けられるとしている。” 

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0



 となっているタイムマシン問題。


 武庫川も過去には戻れないという立場をとっています。



 武庫川は自称他称を問わない歴史学者としてこっそりと活躍してもいますが、過去のことをやたらほじくっているわりには、


「いくら過去に長ったらしい人類の歴史があったとしても、すべては現在今ここに存在するものが全てである」


と考えています。つまり、過去というのは記録や記憶の中では存在しているが、実はあってないようなもので全ては現在に集約できる、というのです。


 どういうことかといえば、たとえば地球に存在する元素の数は有限で一定だと考えてください。

 多少宇宙から降り注いできて、わずかに元素が増えたり、ロケットが飛んでいってわずかに減ったりはしているものの、おおよそ地球上の「何かを作るための材料は一定」だと考えられます。


 そうすると、雨が降って川になって海に注いで蒸発して雲ができてまた雨になる、みたいな話しと同じで、地球上の元素は常に「おなじものがぐるぐる回っているだけ」ですから、たとえば源頼朝だろうが織田信長だろうが、その時彼らを構成していた元素は、そのときたまたま頼朝や信長の中に入っていただけで、だいたい概ね今でも日本にあって、今の誰かの身体を形作っているわけですね。


 たぶん、信成くんの中にも入っていると思います(笑)


 すると歴史上存在した祖先やら、信長やら、関が原の戦いやらは、「歴史上はそこにあった事実」であることは間違いないのだけれど、


 元素が、たまたまその時にそこにあったときの形態を示すもの


に過ぎません。川の一滴が、以前雲となって吸い上げられる前に海にいたんだよ、という事実があったとしても、それはただの履歴であって、今は川にそれはあるわけです。


 ということは、地球上の元素の総和が常におんなじということですから、存在しているのは「長ーい地球の歴史」なのではなく、


 今、地球がただここにあるだけ


という考え方もできるのです。


 何十時間も費やしてクリアしたRPGゲームが履歴としてはたしかにプレイしたんだけれども、存在するのはただ一枚のCDROMやら、カセットがぽつんとあるだけ、ということに似ています。


 これがムコキング博士の仮説です。ですから、タイムマシンは作れない。過去なんてないんだから。



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 さて、宇宙はビッグバンから始まったことになっているのがホーキング流。


 ムコキング的には、すべては記号ですから、記号がただ一点「あ」という文字のようなもので存在しているだけではセカイは構築できないと考えます。


 あいうえおかきくけこ・・・


ユニットを組める複数の記号体系が生まれなければ、セカイは存在できませんので、こりゃ記号野ビックバンのようなものがなければ無理だ、ということも重要です。



 宇宙が膨張しているというのはよく知られた話ですが、ムコキングの記号ビッグバンも、「記号は膨張しユニットをどんどん増殖させる」と考えています。かなり似ていますね。

  0と1しか表現できないはずのコンピュータが、膨大な量のデータへと変貌するには、この記号の増殖がなければ不可能です。

 いつまで経ってもスイッチのオンオフしか表現できないのならば、コンピュータの中のセカイは成立しないからです。



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 最後に死を迎えたホーキング氏が、いのちをどのように考えていたか、引用しましょう。


”人間の脳について「部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人の架空のおとぎ話だ」と否定的な見解を述べ、改めて宗教界との認識の溝を示した。”

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0


 私もそう思います。#metoo




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