2019年2月1日金曜日

ネットは人を救うかもしれないが、ネットの中の人は人を救えないかもしれない。




 ・・・いたましい事件が起きたようです。



 私は、ふだん、誰かの容姿や、容貌などに対して否定的に言及したり、それをもって卑下するようなことはほとんどしないのですが、今回だけはどうしても溢れてしまうものがあり、それをこらえることがかなり苦しい感じがします。




 昨日から今朝にかけて、おそらく日本中で数多くの人が、そうした言説を言ってはいけない、感じてはいけないと思いつつも、どうしてもあふれ出る感情をこらえきれない、そんな状態が続いているのではないでしょうか。



 ・・・。



 ・・・・・・。



 ああ、この押さえきれない感情、どうしたらいいと言うのでしょうか。





 ハゲとるやないかいっ!!!!



 ハゲちらかしとるやないかいっ!!!!!


(個人の感想です)




 ・・・・・・はあ、はあ、はあ。



 なんとか冷静さを取り戻しましょう。



 なんと言っても、わたしはハゲてはいないが、チビでデブです。髪の量でも、肉の量でも負けてはいません。

 冷静に。


 



 そこへ、うちの奥さんも横槍をいれます。



「ねえ、どうして35歳であそこまでハゲるの?」



 そ、それについては、


「そ、そういう人もいるよね、いるんじゃない?」


とやんわりと回答する以外にないのですが、それでも溢れてきます。



つるっパゲやないかい!!!!!





  なんということでしょう。





 きっと、19歳女子が、最期に思った人間としての心、感情、気持ち。そのすべても



 ハゲとるやないかいっ!!!!!!!!



で、その気持ちが最後の晩餐のようなもので、そして殺されていったとしたら、これはいったいなんなんだ!とよじれるような気持ちになるのです。




 人が亡くなる直前の感情が、最期の最後の感情が、これだなんて、いったいどうすればいいのでしょうか。


 涙が溢れます。苦しくて仕方がない。





 きっと関係者全員が、言ってはいけないことと知りつつも、感じたことでしょう。



 新聞記者さえも、この気持ちが溢れているのです。引用してみます。



 日刊スポーツより
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201902010000072.html?Page=2



”容疑者は午後5時すぎ、警視庁亀有署に移送された。長めの髪でふっくらとした中学時代のアルバム写真とは打って変わり、ひげをはやし、頭頂部ははげ上がっていた。 ”




 もし、今回の私の記事をみて、「不謹慎だ」「失礼だ」とポリコレを感じた人は、自分の胸に手をあてて


「私は一切、ハゲてるとは思いませんでした」

と言う人だけ、私に石を投げてください。



 イエス、キリストだってそう言っています。




==========




 さて、話は変わって真面目な話をします。いや、ここまでも真面目な話だったのですが。



 今回の事件は、19歳の女子大生が、ネットで知り合った35歳無職男性(容姿は前述のとおり)によって



「会ったその日に殺害」



されたというものすごいものです。



 ネットで知り合って殺人というのも、よくある話でもはや慣れっこですが、即殺というのもスゴイです。



 ここで、この事件を知った誰もが考えたことがあると思います。



 それは、



「おそらくネット上では、犯人はハゲてはいなかったのだろう」



という点です。これは重要。すこし正確さに注意して言い換えるならば



「おそらく被害者は、犯人があんなにハゲている人物とは、思いもよらなかっただろう」



ということでもあります。



 ええい!もうこの際、容姿はどうでもいいでしょう。もっとわかりやすく言えば




「被害者は、犯人をネット上では善人だと思っていた」


しかし


「リアルの世界では、犯人は悪人だった」



ということです。ここがとても重要です。




==========





 ネットの世界で過ごしていると、私なんかは解脱者を称しているゆえ、弱き者や苦しみを抱えている者とよく出会います。


 そして多くの苦しみを抱えた人たちは、ネット上の言説、ことば、声かけに救われています。



  そう!ネット上には、良き人がたくさんいるのです。







  しかし、一方そうした人たちと出会ってしまうと、妙齢の女子たちは、


「イケメンに偽装したおっさん」

「女子高生といつわったおっさん」

「優しい言葉をかけてくるハゲ」


にレイプされたり、殺されたりしてしまう。



 このギャップは、なんなんだ!



と思わざるを得ません。




 つまり、


「ネットの中には、たしかに救いはある」


かもしれないけれど


「ネットの中の人は、救いではない」


ことが多いのです。



 ということは、究極的には



「ネットの中の救いは、偽りである」


と言ってもよいくらいでしょう。



 解脱者ムコガワは、弟子を数名とっていますが、実はリアルできちんと応対した人以外は、弟子にしていません。


 
  なので、ネット上で、弟子を救えないのです。



  励ましのことばをかけたり、ねぎらいのことばをかけることはたやすい。


 しかし、人を本当に救うには、リアルの力が必要だと考えています。




  これは、恐ろしいことでもあります。



 ネットには、救いをもとめて、誰にも相談できなかったり、一人で闇に落ちている人たちがたくさんいます。


 それがネットという空間で、わずかながらの救いを得ている。


 しかし、それは実は幻想であって、ネットに救いはなく、そこから一歩でも踏み出せば餌食である。


というのであれば、あまりにも無残で、恐ろしすぎます。



 

  それは、身がよじれるほどの恐ろしさです。




 人は弱い。そして救いを求めてしまいます。


 ネットで得られると思った救いが、これで救われると思った希望が、リアルの世界に出た瞬間、豹変するのです。






 ハゲとるやないかいっ!!!!!!



 この恐怖!この絶望!この衝撃!



 諸行無常とは、まさにこのことです。



 19歳の女性がせめて冥界では幸せになってほしい、と心から願います。

 
















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