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2015年12月18日金曜日

<勝手に人生相談シリーズ> 「いつも他人を攻撃ばかりしている人がいるのはどうしてですか?」

 このブログの人気企画「勝手に人生相談シリーズ」がまたまた帰ってきました。

 「勝手に人生相談」というのは、その名の通り、


わたくし以外の誰かに寄せられた人生相談を、横から勝手に回答してしまおう!


という、相談者本人も、回答者も、そして言わば誰も知らないところで繰り広げられているヨタ話なのであります。


 え?そんな企画がどうして人気なのかって?ええ、わたくしが気に入っています。大人気です。




 しかし、手前みそではありますが、(後ろみそだと、パンツを早く交換したほうがいいので、気をつけて)


なんといっても、本来の回答者よりパンチの効いた、かっこいい回答をしなければならない


という部分を評価していただければ、よりこのシリーズを楽しめると思います。


 では、今回もいってみよう!


~~~~~~~~~~



 今回の本来の回答者は「為末大学」で人気のアスリート、為末大さんです。ですが、この武庫川散歩、超一流のアスリートが相手でも、けしてひるむことはありません!


 なぜか。


 為末氏にはまったく面識がないからです!向うも私を全く知りません!なので、毎回のことですが、当方、勝手に1人で(さみしく)何かをほざいているに過ぎないので、ひるむこたあないのです。



 今日の元ネタ

 【為末大の悩み相談室】 「誰の得にもならないのに人を攻撃する人が多すぎる」
 http://president.jp/articles/-/16318

 (プレジデントオンラインより)



 相談者さんの意見は

「いつも他人を攻撃している人がいるのでイライラする」

「モラハラやいじめが頻発する職場で、どうして人を攻撃する人が多いのか不思議だ」

というものです。



 みなさんの周りにもいますよね? 他人のことをああだこうだ言ったり、果てはテレビの中に向かって文句を言ったり、常に首相はアホだと言いまくっているような人。



 為末さんは、こういう人たちを


「承認欲求のかたまりで、かまってちゃんである」


と考えておられます。


 もっと言えば、無条件で要求を受け入れてくれる母親を求めるような「幼児性がある」とまで断じています。


 つまり、為末氏の回答は、


「そんなやちゅは、赤ちゃんなんだブー!」


ということです。


~~~~~~~~~~




 為末氏の回答が面白いのは、その後のつづきが、まるでアドラー心理学のように、



「っていうか、その他人を攻撃するやつよりも、あんたが問題なんじゃね?」


と相談者に反撃に出るところです(笑)



 どういうことか。


 そもそも

「あの人はこんなことばっかりしてる」「あっちはこんなことばかりやってる」「いーけないんだー、せーんせーに言ってやろー」

というタイプの人は、勧善懲悪タイプで、


「そういう風に思うことそのものを、いったんやめたほうが楽になれるよ」


ということをやんわりとお勧めする、ということなのです。




~~~~~~~~~~


 さて、ここからは孤高の哲学者にして、解脱者であり、ネットで全く誰からも相手にされなくても、勝手に何かを吼えまくっているという武庫川散歩が、簡潔にして明解な回答をお届けしましょう。







【問題その1】 なぜ他人を攻撃ばかりしている人が存在するのか。



 ・・・理由は簡単です。人は、誰かを攻撃した瞬間に「正義の執行者」になれるからです。その怒りんぼ氏にとって、「あいつが悪い、政治が悪い、おまえが悪い」と口に出したり態度に表明したりすれば、その瞬間に、


「つまり、俺は正しい。俺はすごい。俺はえらい。俺は正義だ!」


と思えるのです。


 これは、「かまってほしい」とか「おかんが好き」とか、そんなのは通りこして、麻薬のような正義なのです。

 何も実行しなくても、何も結果を出さなくても、何を生み出さなくてもその瞬間に「全面的に正しく、全面的に自己を肯定できる魔法のような言葉」それが



「ていうか、お前は間違ってるよ」


なのです。




 だから、彼らは他者を攻撃し続けます。矮小でキモくてアホでどうしようもない人間でも、他人を攻撃さえすれば正義の味方になれるのですから。


「いやあ、今の政治が悪いよね」

とか

「君のやり方は間違ってるよ」

とか、言ってりゃ幸せなのです。だって正義の執行者だから。





【問題その2】 そんな憎いあんちくしょうが気になるあなたはどうしたらいいのか。



・・・ていうか。実はあなたも似たようなものです。


「あの人は批判ばかりしている。あの人は、攻撃ばかりしている。だから間違っていて、あたしはそんなことしてないから正しいし、あたしはまちがってないし、あたしはすごい」


とあなたも本当は思っています。だから同類です。


 他者を攻撃する人間は、「自分は正しい」と思っています。それを見て「なんなのアレ」と思っている人間も、「自分は正しい」と思っています。


 そして、「あたしは他人を攻撃したりしないから、あたしの方がより正しい」と思っています。


 なんということでしょう!!!



 でも、実は、横目で見ながら、何にもしてないのは実はあなたの方だったりするのです。



 じゃあ、いったいどうすればいいのか。


 
  簡単です。あなたが本当に心から純粋に、美しい心で、攻撃や争いを望まないなら、できることはたったひとつです。



「もうやめて!争わないで!他人を攻撃するのもやめて!あたしそんな誰それさんの姿を見ると悲しいの!心が痛むの!だからもっと優しくなりましょう!みんなでフレンドリーなハッピーピーポーを目指しましょう!ね!わかって!」


と拳を振り上げて叫べばいいのです。


 どうだ。心の穢れているあんたにはできないだろう。


 ・・・つまり、人間というのは、己のちっぽけな正義にすがりながら、悶々として生きている小さな存在にすぎないのです。


 わたしなら言います。男性ですが、女性っぽくフル演技で言えますよ?辺見マリのカッコでやれと言われればやりますとも


「やめて♪ 愛してないなら」


・・・あれ?違うほうだったわ。


竹内まりあの


「けんかをやめて♪ 二人をとめて♪」


のつもりだったのよ。うふ。




~~~~~~~~~~

 冗談はともかく。解脱者は正義の執行は行いません。


 その正義そのものを儚く捉えるのが解脱者であり、その正義そのものを疑うのが哲学者だからです。


 わたしは他人を攻撃することはありませんし、むしろ褒めることのほうが多いです。


「今日はとっても可愛いよ」とか「素敵ですね」とか、「あれ、髪型変えた?」とか、「一緒に食事でもどう?」とか、「休んでいこうか」とか。


・・・・うそです。













2014年8月13日水曜日

【勝手に人生相談 その4】 「嫌われる勇気」アドラーとガチンコバトル! その1

 最近、中島義道さんネタと「嫌われる勇気」アドラーネタで当ブログに迷い込む人が多いので、それならその状況を楽しんでしまおうと、常に前向きな武庫川散歩です。


 というわけで、今回から”帰ってきた勝手に人生相談シリーズ”を大展開!

 
 解脱者、武庫川散歩ならではの、歌って踊れる楽しい人生相談を勝手に繰り広げたいと思います。


 うひひひ。ネタは山ほどあるので、しばらく試しにやってみよう。


~~~~~~~~~~~



 第一回はもちろん、本家大人気企画「アドラー流お悩み相談室」(ダイヤモンドオンラインさん)から、勝手にお悩み相談に加わりたいと思います。



 元ネタはこちら
 http://diamond.jp/articles/-/53715



 Q 店長をしていますが、アルバイトがタメ口で話してきてイライラします。人手が少なく、注意して辞められても困るし、ふて腐れても困ります。どうしたらいいですか?



 A あなたが辞めるか、ふて腐ればいいと思います。




 ズバリ解決してしまったので、ちょっとばかり補足を。


 詳しくは元ネタを読んでから戻ってきてほしいのですが、アドラーさんの解決法は、


「年下のタメ口野郎のことは気にするな。人間はもともと平等なんだ。おまえが上だという設定がそもそもおかしいんだ。タメ口は彼の問題であって、おまえの問題じゃねえ」


ということです。なるほど、一理ある。




 簡単に言えば、アドラー心理学は「相手を変えるんじゃない、お前が変わるべきなんだ」ということですから、なので自己啓発でよく使われるんですね。



 しかし、相談者は本当にアドラーさんのアドバイスで納得できるのでしょうか?


 こんなちっぽけな悩みでいちいちイライラするようなちんけな男ですから、アドラーさんが何を言おうが、結局わかっていないと思います。


 本当に目にもの見せるのは、これからです。



 アドラーを越える男、武庫川散歩がお届けする強烈解決法!




① 辞めたらすべての悩みが解決する。


 上下関係が気になるんだったら、自分が辞めてアルバイトとか初任者に戻ればいいと思います。あなたの身分と状況が合致しますので、迷う必要がありません。

 給料が下がる?そんなの知ったことではありません。それはあなたの問題であって、私の問題ではない、とアドラーさんも言ってます。 





② ふて腐れたらいい。


 イライラする主体を、あなたからそのバイト野郎に一瞬で移動させることができる魔法のテクニック、それがこのワザです。

 それこそアドラーさんの言うところの、「あなたの問題を、相手の問題に切り替える」という超大技です。

 どうせイライラしているのですから、それを顔に出しても全然OKです。


 バイト君に、嫌われる勇気です。



 アドラー師匠は、甘いっ!


 元ネタでは、『バイト君はあなたと親しい関係を築きたいと思っているかもしれないよ?』なんてオブラートに包んだ言い方をしていますが、


 それはキミの問題であって、ボクの問題ではない!のです。



 俺は親しくしたくない!誰とも!そう、孤独でストイックな男なんだ!


と主張してみましょう。





 しかし、思い出してください。この世は存在しないRPGのようなものだというのが武庫川散歩の悟りです。

 すべてはゲームなのです。すべては演技です。このセカイを楽しむことです。



 バイト君に振り回されるのではなく、あなたがセカイを振り回してみてください。




 そして、「ふふ。こうやってふて腐れてみたら、ヤツはどんな反応をするかな?それを判断するのも、上司の務めだぜ」とニヤリと笑う余裕を忘れないように。


 そこまでできてはじめて、あなたは管理職として一歩大人になれるのですから。



=========

 
 ちなみに、真面目なアドバイスをするならば、


 毎日店の裏口に出て、携帯電話を片手に


「てめえ、誰に向かってもの言ってんだ。なめてんじゃねえぞ。はあ?お前俺を誰だと思ってるんだばかやろう!」


と口汚く誰かをののしればいいと思います。そして、笑顔で店内に戻りましょう。


 バイト君への愚痴も放出できるし、「裏の顔がある上司」だと思われれば自然に相手は敬語になってゆきます。






 私が勤めている会社に荷物を届けに来るI君というドライバーは、いつもふにゃふにゃしていて、


「どぶもずみばぜん。いづもあぎがとうごだいばず」


というかなり変わった口調のオドオドした男なのですが、実はトラックにのりこむとグラサンを装着し、


「てめえらなめてんじゃねえぞ!そこどけ!ばかやろう!」


猛スピードで車をぶっ飛ばすという性癖の持ち主です。




 そのあぶないキャラのおかげで、一目置かれています。あいつはヤバイ、と。


 なので、わたしも彼には丁寧に接するようにしています。


 もしかしたら刺されるかもしれないので。