2019年1月8日火曜日

日本、そして世界の破滅と近代化は関係があるか。 その2




 というわけで、前記事の続きです。



 近代化、先進国化すると、基本的には「少子化になって、国が滅ぶ」



ということが、なんとなく見えてきたわけですが、なぜ、



 国が豊かになって、医療も発達して、文明だって発展するのに、滅びの方向へ向かうのか



は、かなりの矛盾のように感じられます。



 本来であれば、発展発達にともなって「子孫繁栄、五穀豊穣」になって当然と誰もが思うはずです。



 しかし、その答えに到達する前に、少しだけ回り道をして考えておきたいことがあります。






<回り道A> 『そもそも人口が増える理由は、土地であった』話。 


 歴史に詳しい人なら、理解していて当然なことですが、産業革命以前は、人口を養う大前提は、それだけの食料が取れる「土地の広さ」が物理的な限界でした。


https://satori-awake.blogspot.com/2017/05/blog-post_31.html


で紹介したグラフをみてもわかるとおり、鎌倉時代から明治維新直前までというのは、耕作できる土地を広げたり、農産物の作り方を改良してもやっとこさ人口は倍になるかどうか、というくらいの話なのです。


 それが、蒸気機関の発明、日本においては明治維新のスタートなどで、一気にモノの生産効率などが上がり、より多くの人口を養えるようになったので人口が増えるわけです。

 ところが、人口が増えると、やっぱり食料生産の面では土地が足りない。だからこそ、日本は北海道を開拓したり、樺太へ行ったり、満州国を作らなければならなかったのですね。ハワイやブラジルへ移民を送ったのも同じです。



 ぶっちゃけ、農地が足りない



のが、根幹なのです。


 ところが、先進国になるには実は2段階あって、


第一段階が「産業革命でモノをたくさん生み出せ、農作物から貨幣へ経済を回す基盤が変わった」


のだとすれば、


第二段階は「モノやサービスから貨幣を生み出せることから、よその土地(海外)から農作物は買い漁れるようになった」


ことなわけです。



 日本なんかは、土地がなかったので、満州国など目で見てわかりやすい「外部の土地漁り」をしようとしましたが、イギリス無敵艦隊などを持っていた古くからの先進国は


「植民地から農作物をゲットできたので、本国に土地がなくても貨幣経済だけで回せた」


という面があります。つまり、先進国とは



「バーチャルで現物ではない貨幣という価値で、暮らしを立てることができる」



国を先進国と呼ぶことができることがわかると思います。農作物という現物で暮らしを立てているのが、途上国なわけ。







<回り道B>  『 おっさんが女性に欲情する劣情で、うへへへ』な話。



 さて、いきなり一見全然関係ないような話をします。



 現代ビジネス 最新科学で実証 わが子が勉強できないのは母親のせい?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58783


 子供の学力は「母親の学歴」で決まる。文科省衝撃のレポート
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56752



のような類似記事が、近年たくさん出てくるようになって、ようするに


「こどもの知能は母親の知能に由来する」


みたいな話がだんだんわかってきたというのです。


 ところが、これまたこの問題を正面からムコガワは考えたことがあるのですが、




 性行為は愛と暴力のどちらに基づくか
https://satori-awake.blogspot.com/2016/08/blog-post_25.html



で示したとおり、



「もし仮に、遺伝的に自分の子孫が優秀であることを望むなら、自分よりも高知性の女性に対して男は興奮するようにプログラムされているはずだが、実際はそうではない」

 
「むしろ、自分より力、知性において劣っている、組しやすいと判断した相手に襲い掛かる傾向がある」



ことに気付くのです。これは明らかに矛盾です。


 もし、遺伝学的に、母親を通じて次の遺伝子が優秀かどうか決定されるなら、私たち男子は、東大女子にこそエロイムエッサイムな劣情を抱くべきであるのに、実際はまったくそうではないのは、フシギなことです。



  だとすれば、その答えは、



「遺伝子(肉体)は、学力や知性を評価しない」


ということなのではないでしょうか!!!ババババーン!



 つまり、いわゆる知性や学力が母親から遺伝しようが、そんなことはどうでもよく、



「男子たるもの、今晩なんだかいけそうな気がする~!な女子には、いつでもいこうとする!」


のが真実なのではないか!という大発見です。


 そして、若い女性のほうが、とりあえずは健やかに出産する確率が高いので、男子はみな若い女性が好きなのです。これは、遺伝的にもたぶんそう。






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 この一見なんの関係もない2つの回り道から、ものすごい答えを導き出すのが今日の目的です。




 先進国になって、都市に人々が流入するようになり、農耕社会から貨幣社会へとその住みかを変えて行くということは、そして、あるいは、現代のスマホ社会のように、「所有するモノから、実体のないデジタルデータ」の中で生きてゆくということは、


 つまりは、



「実体、肉体、生死を司る脳の中心部分を中心とした生活」 = 生物・野生のようなもの


 のセカイから


「論理・芸術・抽象・概念などの大脳新皮質を中心とした生活」 = 文明と文化のようなもの


のセカイへの 


変化、転換、移行



 を意味するのではないでしょうか。







 生殖とは、肉のセカイです。

 食物をかっくらい、体と体がまぐわい、生身の人間が飲み食いしながら次の世代を産んでゆくというサイクルこそが、 ヒトの生き様である、というのが本来の動物的な姿です。

 そこでは、文化的にどうとか、論理的にどうとか、知的にどうとか、そういうことはあまり関係なく、大地の異変を察知し、肉体を鍛え、飢えに耐えて、雨に打たれて走り回るのが善であるということです。



 
 それに対して、産業革命以降の発展は、


「すべてのものを実体とは離れたバーチャルな概念に置き換える作業」


であったと言えるでしょう。

 金本位制ではない貨幣とか、実際には所有する土地のないマンションとか、農地を持たずに食物を輸入する行為や、実は何もモノを作らないサービス業とか、何でお金が増えるのかよくわからない金利生活とか。



 これらは「肉のセカイ」からどんどん離れた、脳内の概念的セカイです。




 だから肉体は不要になる。こどもはいらない。



 自分たちの中で、概念は自己完結できるから、そちらを最大化したほうが、脳内は心地よい、ということになります。



 (それはまるで、VRの中の美女に没頭する仮想現実や、アヘンを吸いながら幸せな暮らしを夢見る幻のようなもので、どちらも実体が伴わない概念であるという点が一致します)




  だから滅びるのです。


 私達は「先進国化し、都市化し、文明化する」という壮大な夢を見ながら死んでゆくのかもしれません。






 それを避けるには、



「私達の心も、知性も、すべて肉体という器によって成り立っている」


ということを思い起こす必要があるでしょう。




 そのためには、そうです!



 そこのおねいさん!難しいことを考えるのはやめにして、さあ一緒にまぐわおうではありませんか!!!!!



 ・・・・・・え? 

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