2016年12月7日水曜日
うつ病女子の治し方。 ~え?鬱病男子は?の巻~
解脱してお気楽極楽な人生を歩んでいる解脱者、武庫川散歩ですが、こんな私でも
うつ病(鬱病)
に一度だけ罹患したことがあり、今となっては「そんなこともあったなあ」という懐かしい思い出でございます。
そんな体験もあって、いろんな状況で、うつ病や心の病にかかった人たちと交流することが多いのですが、今日はもはやそのものズバリ
うつ病の治し方
について説明したいと思います。
★ 私は医者ではなく、解脱者ですので、医者の監修による記事ではありません。医学的見地ではなく、解脱的見地で書きますので、そこのところは誤解なきよう。
あくまでも個人の感想です。当社比。
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さて、タイトルで「うつ病女子」と女子に限るような書き方をしましたが、なんといっても男女平等社会ですから
うつ病男子
をほって置いているわけではありません。 おいおい後で説明をしますが、うつ病男子よりも
うつ病女子
のほうが、諸般の事情により手助けが必要な場合が多いので、あえてここは優先している次第です。
さて、うつ病や心の病なるものは、私の言説によれば(ずっと何度も書いていますが)
■ 自分がこうありたいとかこうあるのが良いのではないか、という設定
と
■ 現実に起きている状況、自分を取り巻く状況
とのギャップによって精神が疲弊することによって生じます。
これを武庫川は、勝手な命名ですが「正義のゆらぎ」と称しています。
★正義のゆらぎ、の概念については
http://satori-awake.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html
http://satori-awake.blogspot.jp/2016/04/blog-post_14.html
も参照してください。
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さて、「自分がこうでありたい」とか「こうであるのが望ましい」というイメージがいわゆるあなたの中での【正義】の状態なのですが、現実はそれとは全然違う状態が起きていて、
「周囲がそうさせてくれなかったり」「そういう能力があなたに不足していたり」「環境がそもそも異なっていたり」
することが多く、 あなたは
「心の中が、”不正義”の状態で葛藤する」
ことになるわけです。
そこで、うつ病になる前の「正義のゆらぎ」状態にある人は
「自分は正しいのに、なぜこういう現実なんだろう」
と思ったり
「自分はよいと思われる方向に頑張っているのに、なぜ実態はそうではない方向に行くのだろう」
と思ったりします。
そして、心がストレスフルになってゆくわけですね。
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この対策として、最も端的な解決方法は、とても簡単で、
「現実が不正義なのだから、正義ではない状態を認めること」
が、あなたと周囲を合致させる最短の技術ということになります。
ものすごく荒くたい例で言えば、「戦争はいけない」とか「人を殺めてはいけない」という理想と「実際には戦争がある」とか、「毎日殺人が起きている」という現実を突き合わせるには
「なんだ、人は殺人し、戦争を起こす生き物なのだ」
と認めることで、これが一番正義がゆらがなくなる答えだということです。
ところが、人というのは短絡的ですから、「じゃあ、人殺しをしていいんだ!」になってしまいます。
しかし、よく考えると「本当は人殺しはしてはいけない」という理想的正義を頭の中に掲げているのに「人殺しはいいんだ」という結論を持ってきてしまうと矛盾を解消できていない、という問題が生じるのですね。
あれ?なんだかうまく行ってない!
ということになるので、マズイのです。
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そこで、うつ病女子の治し方では、ちょっとした技術があって
「命題としての正義を放棄する」のではなく
「命題としての正義=つまり自分の中の理想」を放棄せず、「現象としての正義」を放棄する
というワザを使うことになります。
これは、大変に興味深いコツ、ですね。
たとえば、とあるうつ病女子が、
「自分は仕事にも恋にもちゃんと向き合いたいし、きちんとしたいのに、それが出来ていない・出来ない環境である」
ということに打ちのめされているとします。
この場合、命題を放棄すると
A「仕事も恋もどうだっていいんだ。そんなものに価値はないんだ。知らないわよそんなの」
という考え方になり、これはこれで現実とは合致しますから一定の解決法ではあります。
ところが、これだと現実に即しているので頭の中と現実は強引に合致させてはいますが、理想論としてのそもそもの「正義」とはズレが生じています。
そこが苦しい。そこが悲しみの源流であるわけで、解脱者的には、そこを否定はしないのです。
なので、命題ではなく、現象としての正義を放棄します。
B「仕事も恋もちゃんとしたい自分がイメージの上のほうにいることは認めるけれど、それが出来ていない自分も、ここにちゃんと存在してる。それはそれで認めよう」
という考えが、それに相当します。
これをキャッチーな言い方でいえば
ダメ人間の肯定
といいます(笑)
セカイはダメで終わっている、と「セカイのほうを悪者」にしてしまうと女子は「もうなんか全部どうでもいい」とクソビッチ化しますので、そうじゃなくて、
「今の私は出来てないけれど、それはそれでいいんじゃない?」
という部分を肯定してやるわけです。
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これが、いわゆるうつ病対策としての「逃げる、休む、いったん捨てる」ということに当たるわけですが、
「苦しかったら逃げていいんだよ」
を真に受けて、最後まで逃げてしまうとえらいことになります。
なので、いったん「現象の肯定」をすることで不正義でもよい、という状況に落とし込んだら、今度は
「じゃあ、不正義の状態(でもいいけれど)それを正義と合致させるためにはどうしたらいいんだろう」
という正のベクトルで物事を捉えてゆくことが大切になります。ここから先は回復のための技術ですね。
不正義の状態でも構わない。これは大前提です。しかし、そこからあなたの心にある「理想像」や「正義像」に現実を近づけてゆくためには、どんなことができるか。
今度は、それを小さな行動として積み上げてゆくことが、心を大きく変えるチャンスとなってきます。
「ああ、これが出来ていなかったなあ。じゃあ、どうしたらちょっとでもいい方向へいくかなあ」
「ああ、今はこの段階だけど、ひとつでもアップしてみよう」
とか、そういう思考です。
そうすると、今度は、「良いこと、成功体験、正しいこと」が少しずつあなたの中で増えてゆきますので、心のベクトルは必然的に
「正義」
の方向へと進んでゆくことになります。これが新しいあなたですね。
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さて、そうした「正のベクトルの小さな積み重ね」が一旦落ち込んだあなたを再び健康な状態へと導いてくれるのですが、
人間の脳みそは発火出力モデルで出来ている
ということがここで登場します。
★発火出力モデルの例
出口氏による解説
http://www.gifu-nct.ac.jp/elec/deguchi/sotsuron/matsuno_ad2/node5.html
岡坂氏による解説
http://www.lab.kochi-tech.ac.jp/future/1110/okasaka/neural.htm
これらの図は、誰の説明でも一緒なんですが、ようするに、人間の脳みその細胞は、
「外から複数の刺激があってはじめて、次の神経細胞へ発火出力が起きる」
ということがわかっているのです。
これはどういうことかというと、心の病というのは神経細胞が弱っているわけですから、ものすごく平たく言うと、
「外部からの手助けがないと、自分で頑張ろうという意欲は発生しない」
ということと言い換えてもいいのです。
人間の神経細胞は、自分自身でスタート出力を出せないのです。
複数以上の外部刺激がないと、信号が出ないわけですから、
「自分ひとりでうつ病を解決しようとしても、難しい」
ということが証明されちゃっているのですね。
だから私はうつ病女子には、ものすごく関わり合うし、彼女たちの正義のゆらぎを修正するための
「考え方のヒント」
や
「別の認知の方法」
についてどんどん信号を注入するということをやってます。
「ダメっ子でも可愛いよ」
とか
「スッピンも好きだよ」
とか
「どんな君でも・・・ぎゅっ」
とか、そういうことです(え?!)
もとい。
「そういう考え方もあるし、こういう考え方もあるよ」
とか
「今は出来てなくても、いいじゃん。」
とか
「別のルートがあるとすれば、何だと思う?」
とか、そういう関わり方です。
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最後になりましたが、なぜ男子ではなく、女子ばかり取り上げているかの説明をしておきましょう。
男子というのは、基本的には狩猟採集する生き物ですから、外部刺激がないと発火しない出力に対して、基本的には
「外へ出て行く」
習性があります。つまり、刺激を自ら受けにいかないといけない状況になることが多いのです。
それは具体的には
「うつでも仕事にいかねばならない」とか「嫁はんと子供がいるので、物理的に周囲で騒いでる」
とかそういった環境を指します。
ところが、女子は、いったんうつ病になると、引きこもったり仕事にもいけなくなることが比較的多いのですが、それは元々
「妊娠出産の際に、無防備になるため外界と接触しない」
という本能に基づきます。
常に食料を求めて外界へ出て行こうとする男子と、生理や妊娠出産の際に血の臭いを外部に漏らすと外敵に襲われる(あるいは子を奪われる)可能性のある女子とでは、
行動パターンが大きく変わる
のです。
え?ひきこもってる男子はどうすればいいかって?
まず、外の光を浴びなさい!!!
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