2017年12月5日火曜日

「自殺したい、死にたい」のバックヤードから。



 昨日の記事で、「人生をリセットする方法」について書いたのですが、それに関連して今日も興味深いおはなしが。




 元自殺掲示板管理人に聞くSNS時代のコミュニケーション
http://blogos.com/article/263056/




 今回の座間連続自殺?事件では、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)によって、自殺志願者が繋がっていったことがわかったわけですが、ちょっと前のネットでは


「自殺掲示板」


なるものが、その繋がりの場となっていたことは、まだ記憶にも新しいのではないでしょうか。

(いや、10代とかの若い子は知らんか)


 で、その自殺掲示板(現在は無い)の管理人をしていたという男性がその頃の話を寄せてくれているわけですが、いろいろと考えさせられるなあ、と思って読みました。




 解脱者的には、しょっぱなから「むむむ」と考え込んでしまいました。



 というのも、記事の最初で清志という青年が、生活保護から立ち直ろうとする時期に自殺した、という話が出てきたからで、


「となると、昨日ムコガワがたどりついた『社会復帰を目指すリセット装置としての刑務所みたいなヤツ』があったとしても、そこから娑婆に戻ろうとしたり、戻って間もない自殺志願者は、やっぱり死ぬのではないか」


ということに気付いてしまったからです。ではなんのためにリセットするのやらわからないことになるし、そもそもリセットできるのか?ということにもなります。





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あるいはまた、記事中にも出てきますが、こうした自殺願望を抱える人との対話というのは、この管理人がかなり意識して気をつけていたように距離感をとっていても


”かなりエネルギーを費やす”


ものであることはわかります。それだけ人と人の関わりというのは、本質的に自分のメンタルをぶつけある消耗作業であるということでもあるわけです。





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 さて、ムコガワは人助けマニアなのではなくて「解脱者」ですから、別に自殺したい人を止めたり、自殺をせずにすむ方策を、それこそエネルギーを費やして提供するタイプなのではありません。


  もちろん、死にたいと考えるきゃわいい女の子には興味を示しますが、死にそうな無骨なおっさんにはあまり興味をしめさない、という明確なビジョンを持っています。


  ええ、そこは明日への意志をはっきり持っているタイプなのですね。



 ・・・・・・そんなボケはともかくとして、 昨日からこの問題を考えてきて、



「ああ、そうかそもそも大前提が間違っているのに、なぜ気付かなかったのか!」



と、ここへきてようやく叫んでしまいました。



 その間違っていた前提とは何か。



 もともと、話の根幹が違っていたので、刑務所に入らなければならないとか、刑務所から出てきても死ぬとか、そういうおかしなことが起きてしまうのです。




 はい。ここが違っているのです。



「そもそも、人間は自分の歩んで来た道をリセットすることなど、できない。できることがあるとすれば、見えないように隠すか、あるいは、別の生き方で上書きすることぐらいがかろうじてできるだけで、仮にそうしても、過去は消えない



というのが真実だったのです。ばばばーん!




 解脱者的にたどりついたのは、つまり、そういうことです。


 過去は消えないし変わらないし、リセットなんかできないんです。リセットボタンはそもそもないし、電源を抜いたらハイおしまい、なだけでやり直すことなで不可能というのが物理学的には最も正しい答えなわけで。



 だとすれば、人生をやり直すとは、つまり以下のように生きるということです。



■ 過去とは異なるパターンを目指して、生き方を変化させて後半戦を生きること。


■  過去の問題点を踏襲しないように、異なった生き方を試してみること。


■ 過去の自分の資産のうち、使えるものは生かしながら、過ちを整理して取捨選択すること。


■ あるいは過去の自分の姿を隠しながら、世を忍ぶ仮の姿で生きること。



これですよ。これ!



 全財産を捨てて、新しい場所や環境で生き直す必要はないわけで、過去と現在が連続しているのならば「自分が培ったものを生かす」こともできるし「使わない」こともできるようにするのが自然体です。


 そして、居場所や環境も、「自ら主体的に好きなように決めてよい」ということでもあるわけです。別に引越しや転職は、必要があればしたらいいし、必要なければしなくてもいいのです。


 ただ、前半戦の生き方に問題があったなら、それはチェンジすればいい。しかし、一人では自分を変革することが簡単にはできないので、



 そういう時に、私のような解脱者を利用してくれればいい



ということになるのですね。はい↑ここは別に解脱者でなくても、行政でも福祉でも本当はいいんだけどね。




 ・・・・・・ちなみに、解脱者のもとには「死にたい」というやつはほとんどやってきません。


 なぜか「生きたい!もっとよりよく生きたい」というやつばっかりがやってきます。


 自殺を選択して逝ってしまった彼は結局最期までなーんにも言わずじまいでした。



 その理由はいまいち自分でもよくわかっていませんが、この「悟るヒント」のブログなんかは、実は



 生きるヒント



 よりよく生きるためのヒント




がぎっしり詰まっているからかもしれませんね。きゃぴっ!




 








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