2014年1月24日金曜日

<3>「苦しんでいるから悟りを開きたい」人へ

 みなさん、おはこんばんちは。

 「迷える子羊」の皮をかぶった狼こと、武庫川散歩です。


 概ね、宗教であるとか、哲学であるとか、そうした信仰に救いを求める人は、現に今何かに困っていたり苦しんでいたりして、それから逃れるため、あるいは解決するために信仰をはじめる方が多いと思います。

 ですので、そうした方で、何を血迷ったか当ブログの記事を見て、「ああ、自分も悟りを得たい」と思う人がいるかもしれませんが、そうした方に最初に申し上げておきます。


 ちょっと、本来の悟りまでには時間がかかるものなのですが、今日はざっくりとスピードコースがよろしいでしょうか?

 それとも、じっくり解脱コースと、どちらがご希望ですか?


と。


 とりあえず癌を治したい方は、今かかっている病院ではない、別の病院にも内緒でかかってセカンドオピニオンをもらってください。このブログを読んでいる暇はありません。早く行って下さい。


 主人がリストラにあってお金に苦しんでいる主婦の方は、バイトを探してください。


 うつ病で苦しんでいるあなた。それはわかります。私も一回だけなったことがあります。 


 友達ができないあなた、いいでしょう。とりあえず、友達になりましょう。


 彼氏にふられて死にたいお嬢さん。とりあえず、私と付き合ってみませんか?


 
・・・・・・バカにしてんのか?!とお思いになるかもしれません。いやいや、バカにしているのはあなたのほうです。

 悟りや解脱を本当に得たい、と思うことは、「病気を治す」とか「金銭的に苦しい」とか「友達がいない」とか「ひきこもってる」とか、「たぶん、俺キモイ」とか、そういう次元からかなり違う次元へと戦いを挑むことでもあるのです。

 最終的に悟りを得ることができれば、もちろんそうした様々な問題や悩みはなくなりますが、とある「ひとつの悩みを解決するために、悟りを求める」というのは


非効率


です。早く専門の解決機関へいきましょう。そのほうが早いから。


 真の悟りを得る途中には、もっともっとものすごいことが待っています。友達がいないなんて、なんぼのもんじゃい。アタシ可愛くない、とか、あまっちょろいのじゃ!・・・というわけで、最初のうちに脅かしちゃったりなんかして。



 実は、この話。面白おかしく書いていますが、旧来の宗教でも、ほんとうはこれと似たようなことが求められていました。

 たとえばカトリックのキリスト教では、

「救われるのは修道院へ入って、神と契約して出家信者になった人だけ」

だったので、一般ピープルは、もともと神の国には入れなかったのです。

 仏教でもおんなじで、

「救われるのは、解脱を求めて、出家した人だけ」

だったので、一般ピープルはやっぱり輪廻転生で畜生道に落ちやがれ、だったのです。


 そこで、キリスト教では、ルターさんが現れて、「ふつうの仕事しててもOK。出家しなくてもOK」というプロテスタントをはじめました。

 仏教でも、もともとの出家信者オンリーの「小乗仏教」から、「いやいや、ふつうの人も救おうぜ」といういわばポップカルチャーが登場し、「大乗仏教」として今に伝わるのです。

 ちなみに、小乗仏教は「自分ひとりが修行して、そいつがひとりだけ救われる」ということで「少ない人数しか乗れない乗り物」の意味で、大乗仏教は「みんなたくさん乗れる乗り物」というニュアンスになります。


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 というわけで、残念ながらサイバーパンク解脱には、悟りを得ない人まで抱え込んで救えるほどの力はありません。


「南無なんとかかんとか」と唱えるだけで来世はバッチリ!」

とか

「信じるものは救われる」

とか、そんな八方美人ではないです。申し訳ない!


 その代わり、できるかぎり平易な形で、誰にでもわかりやすく「悟りを得る」方法についてお伝えしようと思っております。

 とっても誠実で正直ですね。


 繰り返しになりますが、私はお布施もいらないし、教団を大きくしたいとかどうでもいいので、(だいたい教団とかないし)


ただ、真実のみを追究する


ことにしか興味はないのです。かっかっかっ!


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