2016年8月4日木曜日

いかに日本はうつ病を信じるようになったか



 このブログでも、清濁併せ持つ感じで時にはぬったり、時にはねっとりと取り上げてはいますが、



 シンプルで、端的で、スパンっと簡単に



うつ病を理解するための良記事がありましたのでご紹介しておきます。




 いかに日本はうつ病を信じるようになったか

 http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36972140




 配信元はBBC


 クリストファー・ハーディングさんの短かめながら的確な記事です。


 
 私の記憶から考えても、たしかに1980年代くらいまでは「うつ病」という概念は日本においては一般的ではありませんでした。

 それが製薬会社のキャンペーンによって「一般化」したことについては


「良い面」「悪い面」


の両方が取り沙汰されるようになっています。現実的には。



 そのことも踏まえて日本のうつ病史と、これからの課題をシンプルに描いているこの記事はとてもわかりやすく、私はお気に入りです。




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 うつ病の難しいところは


「肉体と精神の酷使=つまり過剰労働によっても生じる」



「自己の内部と外部の精神の乖離=つまり、自分の認識と周囲の認識のズレによっても生じる」


ところでしょう。


 しかし、特に後者は「自己の精神の設定がそもそも間違っている場合、うつ病は自己責任か」という大問題を投げつけてきています。


 簡単にいえば「超わがままに育ったやつが、周囲に受け入れられないといってうつ病になるのはどやさ」ということです。



 この一部に当たるのかもしれませんが、新型うつなんかも、これから議論が増えてくることは否めないと思います。



 
 ただ、それはそれとして、今回の記事では



「ファッションとしてのうつ」



「感情労働」


の問題などにもさらっと触れているところが良かったです。



 うつやメンヘラは本当におしゃれなのか?

 感情労働は今後規制やコントロールがされるのか?



など考える部分はたくさんありそうです。


 まあ、今回は「うつ病」について武庫川が語る時間は、なしにしておきましょう。


 とりいそぎ、よい記事の紹介ということで!

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