2017年3月24日金曜日
人生の問題・悩みとは何か ~絡んだ糸を解きほぐすために~
ここのところしばらく、私事でバタバタしておりましたが、ようやくそれもひと段落ついたので、またブログをぼちぼち更新してゆくつもりです。
人生は悩み深きもので、かくいう武庫川もこれまでの四十数年間、いろいろな悩みにぶち当たったり、心を病んだり、あがいたりもがいたり、苦しんだりしてきました。
それはもう、他者からみれば、ドラマチックでダイナミックな波乱万丈紆余曲折の連続なのですが、そうした有象無象を乗り越えて、現在のわたしがいます。
解脱者とはいえ、完全な存在とかそういうたいそうなものではないため、今でもいろいろ悩んだり、迷ったり、泣いたり笑ったりします。
けれど、それらに対して「苦しむ・苦悩する・嗚咽する」ということはほぼ無くなりました。
どちらかといえば、穏やかに、でも時には感情豊かに過ごしています。
そういえば、冷静と情熱の間、という小説がありましたね。
あの物語は「30歳の誕生日にフィレンチェのどこそこで会おうね」的な約束を男女がしていて、10年経ってその約束がどうなるか、という話だったように思います。
似たようなことはあるもので、私ととある女性は東京の江戸東京博物館に手紙を預けていて、
「25歳になったら、お互いにその後の人生がどうなるか決定しているだろうから、その時にはここで自分たちへの手紙をとりに来よう」
という約束をしていました。
ええ、行きました行きましたとも、その年月が過ぎて約束の年の期限が切れるまでに、取りに行きました。
で、その女性とはどうなったかって?
・・・おしえませーん!
また別の女性には「あなたには私の結婚式にかならず出て欲しい。なので、絶対にその時が来たら、出席してください」と言われ続けていましたが、その前にケンカしたので、
いつのまにかその子は結婚してた(爆)
ということも。オイ!
冷静と情熱の間には、何が起こるかわかったもんじゃありませんな(^^;
ただひとつ言えるのは、武庫川はとてもセンチメンタルな人間だということです。まだ16だから。
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さて、人生には悩みがあり、問題がある。
長年もつれたそれらの糸をほどいて、悩みや問題を解決するためには、因数分解が必要です。
あ、ここで、数学が苦手な女性ファンが何人か逃げてゆきましたね。
要するに、絡んだ糸をゆっくりほどいてゆく作業が必要だということです。
そこで、今回は5つのカードを用意しました。
「家族」
「仕事」
「居場所」
「恋愛」
「他者」
これを、トランプくらいのカードに書いてみてください。人生を構成する要素は、実はこれくらい。たった5つくらいに単純化できるものなのです。
順位をつけるなら、上から順に大事です。
家族が存在しなければ、あなたはこの世に生まれていないし、仕事がなければ食べていけません。ホームレスは居場所がなくても生きていますが、できれば居場所はあったほうがいい。ましてや恋愛は「ある」人も「ない」人もいるでしょう。他者は「いる」場合も「いない」場合もあります。引きこもりの人もいれば、友達がいない人でも生きてはいるからです。
今度は、カードの裏にこんな文言を書いてみましょう。
「家族」・・・父子・母子・きょうだい・親戚や祖父母
「仕事」・・・やりたい活動・食べてゆく糧
「居場所」・・・住む場所・心のよりどころ・落ち着くところ
「恋愛」・・・恋人がいるということ・愛する人・好きな人・気になる人
「他者」・・・友人・同僚・取引先・近所の人・趣味の仲間
この裏面は、シンプルな表面に対して、もう少し具体性をもたせた細かな内容です。
おおむね、これらの要素が、あなたの人生を構築していて、あなた自身の生き様を構成しています。
これらの内容が、積み木やおもちゃのブロックだったとすれば、これらをカチャカチャ組み合わせてゆくと、あなたの人生の枠組みが決まってきます。
ところが、これらの要素がぐちゃぐちゃに絡み合っていると、あなたは苦労し、悩むことになるのでしょう。
ひとつひとつの要素は、独立している単体でも機能します。 だから単体で機能させることが出来る人は、悩みには強いです。ひとつひとつのブロックそのものは、簡単に壊れたりしないので。
ところが、要素が複雑に絡み合っている人は、
「あっちを崩すとこっちが崩れ、絡み合い。こっちをいじるとあっちが狂ってくる」
みたいなことが起きて、心も乱れます。
たとえば、
父親の支配から逃れられず(家族)、そのせいで家を脱したい(居場所)のだけれど、職が不安定(仕事)なので、自立できない。
母親が宗教にはまっていて(家族)、恋人はいるけれども(恋愛)、その人とはDVだったりして落ち着くことができず(居場所)、誰にも相談できない(他者)
みたいな感じ。各要素が入り混じると大変なことが起きます。
ただ、これらはさっきも言ったように、ブロックで組み合わせるものですから、一つのパーツをいじれば大きく事態を変動させることも可能です。
自分は学生だが、実家にはお金がないので(家族)、早く就職して(仕事)、自立しなくてはならないのだけれど(居場所)、恋人は遠方にいて(恋愛)、頼ることもできず、友人たちは次々に新天地へ旅立っていった(他者)
という状況で、どうしようと困っている人がいたとして、この場合、
仕事が決まれば(仕事)、おのずとその近くに住んで(居場所)、家族と独立した家計を営み(家族)、なんとか生きてゆくことができる。恋人の近くで仕事が決まればなお良し、遠ければ遠距離(恋愛)、新しい職場の人間関係が生まれる(他者)
みたいに、「仕事」というブロックひとつで、ガラリと人生が変わることだってありうるわけです。
古い問題は、ある種リセットされるわけですね。
「仕事が変わる」
「恋人・パートナーが変わる」
「住む場所が変わる」
「友達が変わる」
「家族(との関係)が変わる」
まずはたった一つのブロックを、置き換えることを試してみましょう。そこにはちょっとした努力が必要かもしれませんが、ひとつのブロックが変化するだけで、構造物全体がすっかり変化することも多いのです。
もし、その後で新たな問題や、悩みが出てきたとしても、それはまたそれとして、新たに取り組めばいいのです。
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武庫川散歩が解脱しているというのは、逆に言えば、これらの要素が安定していて、一つくらいブロックが変化しても動じない、という点を意味しているのかもしれません。
仕事の内容が変化しても、こなせるだろう。
友達は最初からいないから、増えても別に変わらない。
父は死んだ。(ある意味不変)
家買ってしまった(これもとりあえず不変)
↑上は例えですが、ブロックが揺らぎがたい状態で、なおかつそれが当人にとって適した状態であるなら、悩みはそれほど深くはならないということでもあるわけです。
まあ、私のことは別にしても、今日のお話のような考え方をすると、複雑に絡んだ悩みでも、なんとかスムーズに変化させることができるかもしれません。
おためしあれ。
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