2016年10月10日月曜日

あなたが「人類最後の希望」だと言えるのは何故か。 〜あなたが愛されるべき理由〜




 前回の記事では、人の寿命がどれだけ頑張っても125歳くらいまでしか伸びないことをお話しました。


 なぜ、そうなるのかと言えば、たとえ細胞が再生産されようとも、生物に自己修復機能があったとしても、永遠に再生産、修復し続けるわけにはいかず


「うまく再生できなかったり、間違った再生が起きたり、バグのようなものが貯ってくる」


からだという訳でした。


 工業製品などでもそうなのですが、「正しい形」をした製品をいくつも生産するには、


「そもそもの金型を修正し、最後には新しい金型に替えなくてはいけない」


ということなのです。生物や遺伝子においてもそれと同じで、次の世代が生まれることで、


「もとの金型に近いものを再び一から作り上げる」


訳ですね。



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 しかし、たくさんの人類がいる中で、


「どうしてわたしが、人類の最後の希望だなんて言えるのか!」


と反発を覚える人も多いことでしょう。


「代わりの人類なんて山ほどいるのに、私が愛されるべき理由には当たらない」


と。


 確かに、おっしゃる通り、地球上には山ほど人類がいて、日本人だけでも1億3千万人もいるわけですから、まさに「代わりはいくらでもいる」と一見思ってしまうのも致し方ありません。


 ところが、ヒトという生き物を神様の目線のように外から見るならば、たしかに私たちは「数千匹もいる蟻の巣の中の、たった一匹のアリ」のように見えるかもしれませんが、 もう少し個人の事情に目を向けると、そうではないことが浮かびあがってくるのです。




 たとえば、あなたのご先祖さまの「とある一人のおじいちゃんやおばあちゃん」を思い起こしてみてください。


 きっと「うちの先祖にはこんな人がいて…」といった話がどの家にも伝わっていて、あなたはその人に逢ったことはないけれど、


「へえ、そんな人がいたんだ」


くらいには思ったことがあるでしょう。




 実は、ある人が存在していたとして、その人が何か「歴史的な功績や建造物を残したりしなかった」としたら、


 その人物が生きていた証を知っているのは、その人の子孫だけ


だと言えば、あなたはどう感じるでしょうか。



 大阪城があるから「豊臣秀吉」というおっさんがいたらしい、と誰もが理解しますが、そんな偉業を達成しなかった「平凡なおじいちゃんやおばあちゃん」がいたとすれば、彼らが生きた証を受け継ぐのは、実は子孫だけなのです。



「そんなことはないでしょう。同じ会社の部下とか、学校の後輩とか、その人のことを知っている人や覚えている人は、他にも山ほどいるんじゃないの?」


と思うかもしれませんが、それはせいぜい数十年間の話であって、2世代も離れれば、それらの情報はまったく消えてしまうのです。


 それが証拠に、あなたはあなたのおじいちゃんやおばあちゃんの同級生のことなど


全く知らない


はずです。知っているのは、直接の先祖に当たる人のことだけ。それはどこの家庭でもほぼ同じなのです。



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 北朝鮮では、何か悪事をして犯罪者(主に政治犯の場合が多い)が処刑される際に「一族全員皆殺し」という刑を執行することがよくあるそうです。


 これは古代中国に端を発する処刑の仕方で、本来は



”族誅(三族/九族皆殺し)”



というスタイルです。






 日本でも、同様の刑罰が戦国時代や江戸時代の初期に実行されたことがありますが、なぜそんなことをするかと言えば、


「関係者全員が、恨まないように=つまり、その事自体を忘れるように」


全員を殺してしまう訳です。




参考)

古代中国ではなぜ「九族皆殺し」の刑が採用されていたのか?


 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=43992





 
 つまり、子孫がいなくなるということは、


「その人物やその家系が存在しなくなる」


ということと同義ですから、存在そのものを抹消されることと変わらないのです。



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 人類全体で言えば、代わりはいくらでもいるように感じますが、


「あなたとあなたの一族、あなたの家系」


の視点で見てゆくと、あなたはたしかに「あなたの家系における、最後の希望」となるかもしれません。


 そして、どの家においても、その子孫が「家系における最後の希望」であるのならば、それは人類全体で見ても、やっぱり「子孫は最後の希望」であることには間違いありません。



 ちなみに、父母、祖父母、曾祖父母と世代を遡っていくと、どれくらいの人が、


「あなた一人を形作るのに存在しているか」


わかるでしょうか?


 祖父母は、あなたからみて4人存在します。あなた一人のDNAを形成するのに、4人のDNAが必要だということです。


 曾祖父母は8人です。


 九族皆殺しでは前後に9世代遡ったり、下ったりするのですが、ちなみに9世代全部遡ると何人が存在していたか計算してみましょう。


2の9乗ですから、 512人です。


 あなたが死ぬと、512人もの先祖の命が断たれることになるわけです。


 20歳くらいで子供を残すと考えると、9世代は9×20年=180年くらいです。


 ちょうど江戸時代、伊勢参りが流行したり、大塩平八郎の乱くらいに生きていたあなたの先祖の遺伝子が、あなたが今生き残っていることでなんとか繋がっているわけです。




 もう少し遡って、24世代くらいを見てみましょう。24×20年として、480年前です。

 その間までのあなたの先祖は、


 2の24乗で、16777216人


存在します。

(コンピュータ好きな人は、2の乗数は得意でしょう。1677万色・フルカラーの数字はここから来ています)


 480年前頃は、フランシスコザビエルが日本に来たり、斎藤道三の娘が信長に嫁いだりしている時です。


 織田信成くんは、信長の子孫ということになっていますが、信長の子孫であると同時に、



1677万人の子孫



でもある、ということです。


 信長は有名人なので、誰でも知っていますが、残りの1677万7215人の記憶は、信成君の遺伝子の中に記録されているのです。



 織田信成くんが生きていることは、1677万人の最後の希望だという意味が、わかってくることと思います。




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 戦国時代ですら、この数字なのですから、縄文時代やら弥生時代の先祖、あるいは、まだ霊長類になる前の先祖から考えると、



 あなたは人類という生命の最後の希望



であると言って間違いありません。



 そして、すべての人類が、均しくそうなのです。




 これが、解脱者武庫川が、キリスト教の神を排して出した結論です。



 あなたは神の被造物だから尊いのではなく、これまでに生きてきたすべての生命の子孫だから尊いのです。


 彼らの生き様や、彼らが本当に生きていたんだという証が、あなたのDNAに書き込まれているからこそ、あなたの命は重いのです。


























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