どうやら今年は、ラニーニャ現象が起きるというもっぱらの噂なんですが、ラニーニャというのはスペイン語で
女子
という意味だそうです。 ちなみに、エルニーニョは男子。
助手席に乗せるなら、ラニーニャもしくはマリコと決めている武庫川ですが、マリコというのはスペイン語でおかまの意味だそうです。
スペイン語で”加賀まりこ”と発言するとたいへんなことになるそうなので、知りたい人はググッてください。
さて、そんなこんなで今日は「うつ病」とか「心の病」に対して、
病院や薬に頼るのはどうなの?
という疑問・質問にお答えしましょう。
この「心の病と医療」については、両極端な意見が世間にも溢れています。
たとえば、ひとつめの意見は
「うつ病ということばを流行させたのも製薬会社の陰謀みたいなもので、ただ投薬を続けていても、あまり意味はない」
みたいな言説、よく聞きますね。
反対に
「うつ病は心の風邪のようなものなので、誰でも罹患する可能性があるし、ただ状況を我慢するだけでなく、早く専門医の治療を受けた方がいい」
という言説もよく聞きます。
また、単に「うつ病」だけでなく「仮面うつ病」やら「新型うつ病」やら、「メンヘラ」やら、「心の病」やら「ボダ」やら、「双極性」やら、いろんな障害や症状があって、
それぞれに適した治療や薬や、いろいろな対処法
があるので、さらによくわからないことになっています。
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そもそも、心の病というのは、その症状も課題も人それぞれで、ましてや、それを引き起こした本人の特性や環境も一定ではないので、 単純に
「これが正しいですよ」
ということは言えません。
しかし、これまでメンタルに問題を抱えた人たちのいろいろな課題に
それは
「いくら病気の治療を受け、投薬を受けても、あなたを取り巻く環境や、そうした心の病を引き起こした原因は解決しない」
ということです。
治療や薬は、あなたの病気としての体のトラブルに対して有効ですが、
あなたの会社の人間関係を解決したり、
あなたの経済問題を解決したり、
あなたに恋人を作ってくれたり、
あなたの家族や親族との関係を改善してくれたり
は、しません。
なので、究極的には、そうした「あなたの外側の問題に対して、何がしかの解決策を模索しない限り、心の病を治しても、また元の状態に戻るだけ」である、ということも、忘れてはならないのです。
お医者さんは、心身の健康についてのスペシャリストではあっても、あなたの家族の人間関係のスペシャリストではないし、あなたの給料を保証してくれるわけでもありません。
あなたの別れた彼氏をこちらに振り向かせることもできないのです。
ですから、心の病についての治療や薬は、
「対処療法、あるいは、とりいそぎの心身の不調に対して有効である」
と言えることは確実ですが、多くの人は、そこから
「環境が変化しない。状況が変わらない」
という深みに入ってゆくことになるわけです。
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心理学的には、こうした周囲との軋轢の解決法がいくつかあって、それは単純にまとめると
「周囲を強制的に変える」
か
「あんたが強制的に変わる」
かの二つしかありません。
周囲を変える方法は、これまでその人とまわりに生じていた人間関係や受け答えの回答を「以前と同じ行動を取らない」という形で実現します。
自分が変わる方法は、「自分の受けとめ方そのものを変える」という認知的方法です。
周囲を変える方法は、「患者とともに、解決をめざしたい!と共通の目的を持っている家族や近しい人」に対しては、両者が同時にカウンセリングを受けることである程度実現できますが、会社の環境とか、経済的問題などについては、手助けできる部分が限られています。
自分の考え方を変える方法は、ある意味楽ですが、自分自身が変わらねばならない、という強烈な葛藤を伴います。
このあたりは、心理学の専門家に相談したほうがよいでしょう。
あ、ちなみに
「精神科の医者は心理学の専門家ではない」
「心療内科の医者と、精神科の医者の専門領域は違う」
「心理学者は文学部卒業で、精神科・心療内科医は医学部卒業、それくらい領域が離れている」
ということを覚えておくのは、大事です。
たいていの人は、この3者をいっしょくたに誤解していますので。
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