2016年9月18日日曜日

【解脱者、セカイを語る 4】 このセカイを突き動かしているのは、たったひとつの「あるもの」だった。 ~キミはその罠から逃れられない~



 ちょうど、「セカイを語る」連載を書いている途中ですが、興味深い記事があったのでまずはご紹介しましょう。




高収入でも「他人の幸福は飯がまずい」人は富裕層になれない(プレジデントオンライン)
http://president.jp/articles/-/20185

http://blogos.com/article/190728/



 記事の基本テイストは「お金持ち(富裕層になる)」ということなのですが、それ以外に着目してほしい個所が何点かあります。



 まず、最初のポイントは


【1】 人は他人より金持ちでいたい生き物である、ということ。


そして、それは単に金銭の問題ではなく、二つ目のポイントがあり、


【2】 人は他人よりもよい地位にいたい生き物である、ということ。


です。


 この2つの人間の「性(サガ)」を知っておくと、これまでにお話してきたことが、さらに補完され、分かりやすくなるでしょう。




 さて、今日の本題へと入ってゆきます。


 セカイを取り巻く課題や問題の陰に「宗教」があり、「格差」があり、「人種・民族」の問題があったことは、すでに話してきたとおりです。


 しかし、ひとつの国が移民や混血などで、多くの民族や人種が入り混じるようになると、セカイはある意味で均質化してゆくのではないか、ということも想定として挙げてみました。



 ところが、解脱者ムコガワは、「そうはならない。必ずもっと対立が起きる」と予言しました。今日はその種あかしをしようと思います。



 前回、セカイの文明や文化は、ある意味で「ピークを迎えて、頂点へ言ってしまったので、オワリだ」とも言いました。


 今日はちょっとだけ、その補足から話を始めます。


 セカイの文明が頂点を迎えたということは、ただ単にこれ以上発展しない、という意味だけではありません。


 発展が限定的になると、「先が見え」ますから、後進国は、「先進国だけそれを手に入れてずるい!」 と考えます。そして先進国は、できるだけ「後進国には、おなじ思いをさせないようにしたい」と考えるようになります。



 核拡散防止条約などは、その最たるもので「もうこれ以上、核兵器を持つ有利なものを増やしたくない」というのが、先進国のひとつの本音である、というわけです。




 あるいは、ウナギやマグロなどがそうなのですが、「ウナギやマグロを食べる文化が広がると、それぞれの国でウナギやマグロの獲得合戦が起きる」ので、これからこうした魚介類はどんどん価格が上がります。



 そうなのです。セカイのオワリが見えると、それ以上の発展によってそちらを追い求めることができなくなるので、「イス取りゲーム」や「ポジション合戦」が始まるのです。



 これが、最初に引用した記事へとつながってきます。



 セカイは、すでに、「ピークを迎えて、イス取りゲームが始まっている」ということです。


 そして、その時セカイは


「他者よりも、たくさん手に入れたい!と考えて、他者よりも強い地位にいたい!と考える」


ということなのです。




 だから、争いが起こります。



 セカイは、壮大なイス取りゲームへと突き進みます。それは「自分がより良い立場を手に入れられるように!」ということなのです。




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 解脱者は、このセカイの成り立ちを、究極的には「生き物のありよう」を通して考えています。


 ですから、「労働」は食料を手に入れることの変形だし、「お金」は食料をいかに貯めるかということの変形だと考えています。


 よりよい立場、地位とはその文字からもわかるように「より豊かな土地、住み場所」を意味していると考えるのです。



 ですから、ここからはとても大切ですが、


「最終的には、セカイが争うのはお金ではなく、土地を巡って争う」


ということを解脱者は予言します。


 セカイを突き動かしているのは「土地をめぐる立場」であり、土地が戦争や対立を引き起こすというのです。



 世界中に離反したユダヤ人は、各地で経済活動を努力してお金持ちになりました。


 しかし、お金をいくら稼いでも、彼らが欲しがったのは、祖先の地であり、安住の地である「イスラエル(カナン)という土地」でした。


 その土地は、永遠の紛争に苛まされています。


  イスラム国が「国」を名乗り、かつてのイスラム帝国の領土を復活させようとしているのも、同じことです。


 中国が尖閣諸島や各地で紛争を起すのも「土地」をめぐってのことです。


 すべては「土地」なのです。



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 最初の記事に戻りましょう。私たち人間は、「お金をめぐっても争うが、より『立場』を巡って争う」という点が、似ていると思いませんか?


「経済力をめぐってよりも、土地を巡って争う」


ことのほうがはるかに多いのは、こういうことなのです。



 こうした「土地をめぐる観点」からセカイを考える学問があるのですが、その名を「地政学」と言います。


 地球が丸く有限であるように、このセカイの発展が有限であるとしたら、その中でもポジション争いはいっそう激しくなるでしょう。


 その意味では、今後は地政学が大きなポイントになると言っても過言ではありません。




 ★あなたの人生が、地政学的な視点に大きく支配されている、と言えば驚くでしょうか?


 あなたが幸せであるのも、現在不幸せであるのも、実は地政学と大きな関係があります。


 この話は長くなるので、また別にお話することにしましょう。






































 


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